夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

快速 ムーンライトながら 

1月2日に東京駅から始発の東海道線普通列車乗り継ぎで新大阪まで来た我々親子2名は新大阪発新宮行きの夜行快速2921Mで翌早朝に新宮駅に到着してそこから紀勢本線で松坂~亀山~名古屋方面へ移動したがそのまま行くと12時前には名古屋駅に付いてしまうので途中のローカル線を乗りつつ、正月期間の大垣駅前商店街では飲食店や飲み屋さえ営業していないと予想していたので名古屋駅前で夕飯を済ませて大垣駅へ向かった。

 

1999年1月3日(日曜日)、 当初は大垣駅から臨時大垣夜行・9372Mに乗る事を考えており、計画書でもそうなったけど12月の某会定例集会で知り合いが1月3日の快速「MLながら372M」が2枚並び席を買ってくれないかと言われたので即座に手帳を出して該当日を確認すると丁度親子旅の期間中で2枚の指定券は乗変済みだが大人2名分の料金を支払い指定券を確認後に無事受け取った。自分は1976年から347M・344Mと呼ばれた大垣夜行に乗って来たけど快速「ムーンライトながら」乗車は生まれて初の乗車になるのでこれは楽しみである。

 

中京エリアの新快速に乗ったり、名古屋グルメを楽しんで僕たち親子は快速「ムーンライトながら」(372M)が入線する少し前に名古屋から大垣駅に到着して372Mの入線を心待ちにしていた。大垣駅の改札を出て翌日の青春18きっぷの捺印を入れてもらいホームに戻るとちょうど373系電車が入線するところだった。一番最後尾となる1号車に乗るとクハ372-3で席は中ほどの6番AB席であったが、完全に特急形車両なので子供は喜んだけど臨時大垣夜行の古びたBOX席に比べればリクライニングするし、足元にはフットレストが装備されて並ばなくても良いのは本当に助かる。

 

乗り込むと車両の窓が大きくて子供はワイドビューだと喜ぶけどワイドビュー383系キハ85系である事を付け加えておく。回転リクライニングシートに座席間隔は970㎜でフットレストもあって上々の設備だけど373系は客室と乗降口を分けるデッキ部の仕切りがないので夏場の冷房が心配だけど冬場は隙間風が寒い165系・167系・169系に比べれば環境はよさそうである。22:52発臨時大垣夜行(9372M)の発車を見送り、大垣を通過する大阪発長野行き・急行「ちくま」(4801M)の勇姿を見送ると快速「ムーンライトながら」(372M)は23:08に大垣駅定刻発車した。

 

僕は快速「ムーンライトながら」と373系電車初乗車を記念して名古屋駅で購入した珍味で清酒ワンカップを傾けるが、子供は始めて乗る快速「ムーンライトながら」と373系に落ち着かない様で車内彼処を探索している。列車は穂積(23:13)・岐阜(23:18-18)・尾張一宮(23:27)と快速運転で停車すると名古屋(23:37-41)に到着したが、本日の指定券が何回も調べたけど満員御礼状態だったのだが名古屋駅を発車してもいい具合にポツポツ空席が目立つのである。この先、豊橋、浜松、静岡で乗って来るとも思えないし、やっぱり隣に誰も来ない様に隣席も買ってしまうニ席厨と言われてる輩の仕業なのだろうか?。

 

指定券・額面が安い「300円・310円・510円」列車の場合だと1ヶ月前の発売だと正確な必要枚数が判らずに多めに購入して余った分は駅の精算所やみどりの窓口に返却して精算すると差額が帰ってくるけど300円や310円の普通「快速」指定席券の場合、返却しても逆に精算料金が高い(高いといってもその分請求される訳はない)ので面倒だから駅へ返却しないでそのままだと席は空いてるのにマルスでは満席というケースが多々ある。しかし一番許せないのは隣に誰も座らせない様に隣席も購入して知らんぷりするセコくて幼稚なやり方でムーンライト系、ふるさとライナー系、ミッドナイトにはこの手が多い。

 

名古屋駅では夜行急行「ちくま」より先に快速「ムーンライトながら」発車したけど明日は品川駅下車だし、初めての373系の寝心地を試したくてリクライニングを深く倒してフットレストの上に足を乗せて目を瞑ると金山(23:44)停車は覚えていたけど前夜の寝不足も手伝ってすぐに就寝したようだ。以降は就寝中の停車駅と時刻・・・大府(23:54-54)・苅谷(23:59)・安城(0:04)・岡崎(0:10)・蒲郡(0:20-20)・豊橋(0:30-36)・浜松(1:01-03)・静岡(1:58-2:00)・富士(2:27-29)・沼津(2:46-56)・熱海(3:12-14)・小田原(3:31-33)・大船(4:02)くらいまで爆睡していたようだが横浜(4:16-16)到着で目が覚めた。

 

窓際の子供は完全熟睡しているようで中々起きないけど起していると川崎(4:24)到着くらいにやっと起きて次が品川駅で乗換がある旨を伝える。無理せず東京まで行き折り返しの323Mで富士駅まで行くと始発駅から終点まで乗り換えなしで乗れる直通列車が暫くないため、品川駅に付いたら1分の接続で321Mに乗る原案は子供が作成したのだが本人は眠くて忘れているようだ。品川駅に接近してるので子供と扉前で待機していると品川(4:23)に到着。急いで階段を走って渡り東海道線下り電車が出る7番線ホームに降りると沼津行き321Mに間に合いBOXで親子にて沼津まで寝て行く。

 

沼津から735Mに乗り換えて富士7:41発の625M(身延線)で甲府まで身延線の走破に付き合うが富士駅仕入れた駅弁「駿河ちらし」「牛肉弁当」に飲み物各種と酒類も入手して身延線3時間半の旅にチャレンジした。甲府からは普通に中央線の普通電車に乗って年始早々の親子旅は終了した。

 

なお本文中に子供がワイドビューと喜んでいるのにワイドビュー383系キハ85系だと制した記述があるけど後に子供から373系ワイドビューだと時刻表を見せられると確かに"ワイドビュー東海"や"ワイドビュー富士川"と書いてあった。国鉄型でない電車は興味ないもんなー(苦笑)。

          ★★★★★Memories of the night train★★★★★