夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 あけぼの(B1)

3月20日の「日本海1号」で函館駅に到着した自分は周遊きっぷ「青函ゾーン」の自由周遊エリア最北となる森駅まで特急で移動して名物駅弁の「いかめし」を二箱を食べて満足してから青森駅まで戻っていた。帰路は函館から「北斗星」か青森から「あけぼの」「はくつる」の三択だが北斗星だと函館駅で21時過ぎまで待つのが面倒だし、「はくつる」の青森発車時刻も遅いので必然的に「あけぼの」ソロに落ち着いた訳である。

 

1999年3月21日(日曜日)、青森駅のホーム立ち食い蕎麦屋で蕎麦を食べて暖を取っていると寝台特急「あけぼの」の入線時刻となり、指定された号車で待っていると青森運転所からの回送がDE10に牽引されて入線してきた。扉が開くと4号車に乗り込むとオハネ24-552で15番個室に荷物を置いてから暗証番号施錠して牽引機を見に先頭までホームを歩くと青森運転所東派出のEF81-136が"あけぼの"マークを着けて凛々しい姿を見せている(因みにEF81-134から139号機の合計6両は全機長岡運転所からの転属で1998年から「あけぼの」「はくつる」の全区間牽引を担っている)。

 

発車時刻が迫って来たので缶ビールを購入して1階のソロに入るが、最悪ソロだと思っていたあけぼのソロだが「サンライズ」のソロに乗って以来、クソ狭い"あけぼのソロ"もマトモに思えるから不思議なものである。18:05青森発車と共に缶ビールを開けて帆立珍味で飲み始めると津軽新城付近を通過してすぐに秋田運輸区の車掌が来たので寝台特急券と青函ゾーン周遊きっぷ+かえり券を呈示。そういえば「あけぼの」に乗るのも今年初めてであり、上り「あけぼの」は1998年9月以来の乗車で約半年ぶりとなるが、やや新鮮な気分であるが青森発車時点で日没なのが残念なところ。

 

青森県第3の都市「①青森市八戸市弘前市」でもある弘前(18:38-39)を発車したので少し早いけど夕飯にしよう、夕飯は函館駅で購入した"北への想い(1,050円)"を広げる。この駅弁は弁当箱を4等分した中にカニ寿司、いくらめし、鮭めし、いかめしの道南名物が入ってる駅弁で1992年くらいに見かけなくなったのだが1998年の時刻表には掲載され始めた。久々に食べて懐かしさを感じたけど初めて食べた時は700円?くらいだったと思うが、色鮮やかで見た目にも美味しい駅弁でした。列車は大鰐温泉(18:50-50)に到着すると懐かしい元東急電車のステンレスカーの姿が見える。

 

2022レでは青森県最後の停車駅となる碇ヶ関(18:58-59)を発車すると津軽湯の沢陣場矢立峠に入り、秋田県への県境を迎えるが現在の矢立峠新線は隧道区間が殆どなので走行中に正確な県境位置が分からない。陣場~白沢を通過すると花善の鶏めし弁当で有名な大館(19:20-21)に到着するけどこの時間帯ではホームに弁当の立売りもいないのが寂しいけど今朝の朝食は「日本海1号」で食べたので満足である。青森駅ホームの立ち食い蕎麦屋で購入したワンカップ濁り酒を飲みながらまったりしていると鷹ノ巣(19:37-37)と二ツ井(19:48-49)に到着。

 

機関車に牽引される客車タイプの寝台特急は音も静かでいいなと思う。国鉄時代に青函連絡船接続のあった速達性に主力を置いた583系ゆうづる」「はくつる」も高速走行してたけど285系の揺れとモーターの音はハンパない。583系13両編成はモーター車が8両あるのに対して285系14両編成はモーター車が半分の4両だし、最高時速も285系の方が速いからモーターの音も全然違うのだが、それに対して高速運転はないけど音も静かなブルートレインの方が夜行列車に向いてると思う。特にやる事もなく、持参したMDウォークマンで洋楽のブルースを聴いてると東能代(20:04-04)・森岳(20:14-15)に停車。

 

東北の夜行列車だとカントリーとかの方が合いそうだけど流石にカントリーは聞かないので定番のEric Claptonを聞いていると八郎潟(20:31-31)に停車したのちに秋田(20:55-57)へ到着した。車内の暖房が暑くて外の新鮮な冷たい空気を吸いながらホームの自販機で冷たいソフトドリンクを購入して車内に戻ると秋田駅を発車した。21時を回り、まだ寝るいは早い時間帯だけど特に行う事もないため、今宵は早めにベッドインする事にしよう。就寝中の停車駅と時刻は下記の通り・・・「*印は運転停車羽後本荘駅(21:34-35)・仁賀保(21:47-48)・象潟(21:58-59)・遊佐(22:22-22)・酒田(22:34-36)・余目(22:47-47)。

 

鶴岡(23:03-03)・あつみ温泉(23:29-31)・村上(0:15-18)・新発田(0:45-46)・新津(1:10-29)・*長岡(2:09-41)・*水上(4:16-19)・高崎(5:07-09)。目が覚めたのは確か籠原駅(5:42通過)くらいだったと記憶するが長岡少し手前でトイレで目が覚めている。もう少し早く目が覚めていたら東光寺駅付近での2022レと2021レどうしの「あけぼの」すれ違いが見れたのに残念至極。窓のカーテンを開けるとちょうど日の出時間帯で秋田駅のホーム自販機で一緒に購入した生ぬるいビタータイプの缶コーヒーを飲みながら車窓を眺めてまったり過ごすと吹上駅(5:58)通過で上野駅までラスト1時間となる。

 

流石に関東地方は春の陽気で桜が咲き始めていたりして春本番100%であるが、列車は大宮(6:31-31)に到着。大宮からは東京の電車「E電」特定区間に入り、初乗り運賃が130円の区間になるが私も下車準備を進めながらお土産でパンパンに膨らんだ鞄の中を整理していると荒川を渡って東京都に入った。何時もの様に尾久客車区を脇を通過して井堀信号所付近で上野駅を6:52に発車した「はくつる」の推進運転、回12レとすれ違ってから6:58に上野駅15番線ホームに入線した。

       ★★★★★Memories of the night train★★★★★