夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

臨時大垣夜行9375M

1998年8月7日(金曜日)翌日の8月8日から8月16日まで勤務先はお盆休みの9連休なのだが早速9連休前夜の7日に品川駅7番線ホームで臨時大垣夜行こと9375Mの11号車乗車口にて佇んでいた。お盆休み前なので臨時大垣夜行を待つ旅客は時間毎に増えて発車2時間前ではもう座れない状況の大行列が出来てこんなに人が多く集まる臨時大垣夜行は初めてかも知れない。実はナコ鉄(名古屋の鉄ちゃん「撮り鉄」)友達のE君が地元の鉄道写真ファンと連盟で名古屋市内にて写真展を行うので来て欲しいと手紙が来たので今回はカメラは持たないで手ぶらで参加する。

 

E君といえば高山線紀勢線での非電化区間に於けるDD51牽引の臨客撮影でお世話になってる人で万障繰り合わせて参加する計画を立てて快速「ムーンライトながら」の指定券を抑えるつもりでいたが一緒に行くメンバーがギリギリまで決まっていなかったのとアクティブな撮り鉄なので直前まで予定が決められないので今回も臨時大垣夜行の世話になることにした。メンバーは同じ勤務先に勤めるN君、いつも長距離の撮影では便乗させてもらってるK君に情報面でお世話になってるT君と私の4名。入線時刻の3時間以上前から並んだN君のおかげで11号車の先頭集団だ。

 

1998年夏臨大垣夜行は品川発基準で8/7~8/17までの間が11連でA編成は神領区の165系11連、B編成は田町区の167系+三鷹区の169系(TC165含)の計11連だが本日は奇数日なので神領区の165系11連となる。そんなこんなで入線時刻が近付くと23:25に9375Mの回送電車が入線すると並んでいる乗客は殺気立ってパニックに変わる。ドアが開くと一斉に走って乗り込み、定番の進行右側のボックス席に4名で落ち着いて車内が落ち着いたら買出しに向かう。品川発車前なのに空席は全て埋まり、座れないで途方に暮れている客もいるほどだが11号車のクモハ165-62に集まった我々4名は酒盛りを始める。

 

やがて9357Mは品川駅を23:55に発車して375Mの2分後を追って西へ向かうが、品川発車時点で臨時大垣夜行の11号車は15人くらいの立ち客が乗っている。流石はお盆休み前夜だけあるけど我々4名の酒盛りwは続き、大森~蒲田で日付が変わって多摩川を渡ると神奈川県に入って川崎(0:05-06)に到着して日付が変わって最初の駅なのでここから青春18きっぷを使う(東京~川崎は自販機の切符を用意)。350ml缶ビール2本も飲み終わり、品川駅の売店で買った氷入りのカップに自宅から持ち込んだ角瓶が入ったステンレスポケットボトルを流し込んで水割り後ロックを飲んでいると横浜(0:13-14)だ。

 

話の話題は鉄道から携帯電話に移り、1998年だと殆どの撮り鉄が情報伝達で携帯を使っていたがショートメールサービスも始まって急ぎの伝達事項はショートメールに移行して高い通話料金を抑える事は出来たけど当時のショートメール1回で送信出来るのは50文字までなので極力略号を使い、駅名は電略(電報略号)を半角で使う事が多かった。列車は清水谷戸隧道を通過して戸塚(0:24-25)・大船(0:30-30)・藤沢(0:34-45)と停車するが立ち客の数は減らずにこのまま名古屋駅まで立席とはご苦労な事である。せめてあと1時間早く品川駅で並べば確実に座れたのに臨時大垣夜行を甘く見てたのかな?。

 

定期大垣夜行や臨時大垣夜行は大垣、神領、静岡、田町、三鷹、新前橋の165系他(153系・155系・165系・167系・169系含む)に乗ってきたが全てBOXシートばかりで不思議にアコモ車とやらに1回も当った事がない。列車は辻堂(0:38-39)・茅ヶ崎(0:42-43)・平塚(0:47-48)に停車しながら西へ驀進するが、我々のBOX席もそろそろ雑談ネタも無くなって大磯(0:51-52)を発車する頃にそろそろ寝ようかとN君が言い出した。品川を出て1時間なので寝る時間的には丁度いいかも知れない。二宮(0:56-57)を発車すると皆で足を前に出し合って寝る体制に入る。自分はヨッパなのですぐに寝てしまったようである。

 

以降は就寝中の停車駅と時刻・・・国府津(1:01-01)・鴨宮(1:05-06)・小田原(1:09-10)・熱海(1:29-30)・三島(1:43)・沼津(1:50-56)・富士(2:12-13)・静岡(2:43-59)・浜松(3:58-4:09)・豊橋(4:39-52)・三河三谷(5:05)・蒲郡(5:08)・岡崎(5:20)・安城(5:27)・苅谷(5:35)・大府(5:40)。名古屋(6:03-08)到着直前のざわめきか誰かに起こされたのかは知らないけど目が覚めたら名古屋駅・到着前の徐行運転だった。我々4人は全員青春18きっぷなのでこのまま大垣まで行くので寝に入る。名古屋駅は多くの乗客が降りると思ったけど意外と大垣直行派が多い様で大垣以西乗継派が多いのだろう。

 

名古屋駅(6:03-08)での停車時間を利用してホームの自販機で甘くない缶コーヒーを購入して車内に戻ると他のメンバーは爆睡中で笑ってしまうが何か不自然でおかしく、実はたぬき寝入りで自分が缶コーヒーを飲み始めたらワザとらしく脅かすし、コーヒーを噴出すところだった。名古屋を発車して暫く走るとJR貨物の愛知機関区(旧稲沢機関区)が見えてDD51EF64が並んでおり、4人全員の視線が集中する中、原色A寒地仕様で鷲別機関区から転属して今でも北海道のA寒スタイルを守り続けているDD51-789が見えて思わず声を上げてしまったが見れてラッキーだった。

 

愛知機関区が終ると稲沢(6:16)・尾張一宮(6:21)・岐阜(6:29-30)・穂積(6:35)と停車しながら6:41に終着駅の大垣駅に到着した。殆どの乗客は大垣7:02発の網干行き431Mに乗り換えて更に西を目指すのだろうが、我々4名は6:44発の豊橋行き502Fで名古屋を目指して名古屋の喫茶店でモーニングの朝食と語りを楽しんだがモーニングサービス以外の追加メニュー(カレーやナポリタンにサンドウィッチや追加の飲み物など)を多く注文したので長居しても大丈夫だった。喫茶店で時間を潰してから名古屋の知人グループの鉄道写真展の会場まで移動して会場では昔馴染みや色んな人に出会えて有意義な1日だった。

 

自分は受付を手伝わせてもらったが帰路も青春18きっぷ普通列車乗り継ぎで買えるため、午後4時前に会場出発して名古屋駅から新快速1146M⇒普946M⇒普790M⇒普366M乗継で東京に22:40に到着した。東京~大垣間の普通運賃は6,620円、往復で13,240円で何と青春18きっぷ5日分の発売価格11,500円の元を取った計算で大いに得した気分だけど大いに疲れたそんな1日であったが帰路は何としても臨時大垣夜行は避けたかったのが本音であった。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★