夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

減少したブルートレイン

メインコンテンツの想い出夜行列車レポートが11週連続続いたのでこの辺で他のネタを投入したいと思う。年々数を減らしているブルートレイン(固定編成の寝台特急)だが定期列車のブルートレインは"想い出夜行列車レポート"では1998年9月をTrace「和訳すると"なぞる"という意味」しているのでその時期を基準に考えて弘済出版1998年7月号のJR時刻を捲ると定期ブルートレイン(電車寝台特急は含まない)は何と13種しか残っていない。

 

整備新幹線計画「1998年9月だと山形新幹線秋田新幹線が既に運行している」や地方にも飛行場が出来て(しかし1998年当時LCCLow Cost Carrier」は存在してない)安いビジネスホテルが増えているのにカプセルホテル以下の2段B寝台が6300円するのが原因かもしれない。1998年9月現在で残っていた定期列車のブルートレインは「富士」「さくら」「はやぶさ」「あさかぜ」「出雲」「北斗星」「はくつる」「あけぼの」「北陸」「彗星」「あかつき」「なは」「日本海」の13種。東京~博多で考えると新幹線「ひかり」の通常期特急指定券が8,280円するのに対して「さくら」「はやぶさ」の特急B寝台券が9,450円と1,170円も高い。

 

北斗星」みたいな観光列車やB個室が連結されてる寝台特急や時間帯がよくて、新幹線や飛行機が終った後に乗れて朝6~7時台に到着出来るブルートレイン、先週の記事にもUPして書いた上り「あさかぜ」の広島・または岡山~東京間みたいな列車じゃないと生き残るは難しいのかも知れない。夜行高速バスの登場も影響はあるだろうし、西暦2000年に向けてブルートレインの将来は暗いのかなぁ・・・と思いながらもこの原稿を書いてるのは2023年だけど既にブルートレインは2015年夏で完全に消えてしまった事実。国鉄時代には森山運輸大臣の夜行列車不要論が発表された事もあったけどまさかこんなに早く消えてしまうとは誰が予想した事だろう(唖然)。

 

1990年台だけで5本のブルートレイン「固定編成の寝台特急」の名称(愛称)が消えており、1993年は「出羽」、1994年は「みずほ」「つるぎ」、そして1997年は「鳥海」、1998年は「瀬戸」が愛称消滅している。かつては何往復も走っていたブルートレインも1998年7月時刻表基準だと「北斗星」の3往復と「日本海」の2往復のみで他は全て1往復になってしまった。1998年7月基準の範疇から外れるけど1999年以降は「さくら」+「はやぶさ」や「彗星」+「あかつき」の様な途中駅まで併結して運行するスタイルが導入されるとブルートレイン界も予断が許されない状況となる。

 

さて1978年(ゴーサントウ改正前)の時刻表によれば定期列車のブルートレインは19種走っており、1種の列車でも本数多いのが、当たり前だった。それを全部紹介してみるけど臨時列車と季節列車は除く「列番5000番台の毎日運転する列車は含む」・・・尚、○で囲った数字は複数運行している本数。「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」「出雲」「あさかぜ②」「瀬戸」「いなば」「紀伊」「明星③」「彗星」「安芸」「あかつき③」「日本海」「つるぎ」「あけぼの②」「北星」「北陸」「ゆうづる④」の各種で殆どが14系14形、24系24形、24系25形、14系15形で運行されており、20系で運行してたのは「あけぼの」「北陸」「北星」のみだった。

 

20系で運行されていた3種の定期特急ブルートレインも「北陸」が、1978年10月2日に14系14形で、「北星」が14系14形に変わり、最後の20系となった「あけぼの」も1980年10月1日付けで24系24形に変わって特急ブルートレインがニューブルートレインと呼ばれる車両に統一された。「あけぼの」「北陸」「北星」が、20系から脱却出来たのは24系25形や14系15形の投入により24系24形や14系14形に余剰が生じて各地から玉突き転配された車両の有効活用によるものである。かなりマニアックな内容になってしまったが来週は通常の想い出の夜行列車レポートに戻りたいと思う。

       ★★★★★Memories of the night train★★★★★