夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北陸(B1)

想い出夜行列車レポートでは「北陸」と「銀河」は出張利用が多い列車だったけど両列車での出張利用は約1年8ヶ月ぶりであるかと思う。特に「北陸」は北陸出張する機会が減った所為でもあるのだが今回は本当に久々の寝台特急「北陸」乗車となった。

 

1998年10月16日〈金曜日〉羽田空港からANA751便で小松空港まで飛んで金沢市内の出張先へ向かったが翌日は休日で前日に電話打ち合わせした時に夕方から宴会を用意しておくと申し出があったのでこの時点で上り「北陸」のソロは押さえておいた。17時半から始まった飲み会は担当者のみで気を楽にして飲めたが21時近くまで北陸の魚介と酒を味わい、お礼を言って分かれて金沢市本町の割烹から金沢駅へ向かった。遅くまで開いてるおみやげキヨスクで家族のお土産(加賀あんころ餅他)を購入してからホームに入いって2号車乗車口に並ぶと21:47頃に「北陸」が入線。

 

牽引機は長岡運転所のEF81-152「A12運用」、2号車に乗り込むとスハネ14-702で個室は11番の1階部屋だったがかなり飲んだので喉が渇いたため、自販機でAQUARIUSを購入しておく。ちなみに2号車のソロは1番から14番までで長岡方にシャワー室と談話室があるため他の4,7,8,9号車のソロ個室(スハネ14-750番台)に比べて個室が4部屋少ない。22:14に金沢駅を発車するとすぐに車掌が回って来たので特急・B寝台個室券に乗車券を呈示すると個室カードキーを貰って金沢駅発車後10分で津幡(22:24-25)に到着した。久々の「北陸」乗車なので新鮮な気持ちがするのは意外である。

 

浴衣姿に着替えてからタオルとボディーソープを持ってシャワー室に向かうと空があったので早速シャワーを浴びる事にする。汗を沢山かく時期ではないけど摂取したお酒の量が多かったので飲んだ後は寝る前に軽くシャワーは浴びたいものだ。頭は洗わなかったのでお湯の出る時間が少し余ったけど体を拭いてからシャワー室を出て3号車・オロネ14にある自販機で缶ビールを買ってからBソロで喉を潤していると高岡(22:48-49)を発車するところであった。寝台特急「北陸」は21時過ぎまで残業しても出張で乗るには都合がよい寝台特急でソロも5両と多いのは便利だが、朝が早いので個人的には好まない。

 

何て考えていたら列車は富山(23:04-04)に到着したので明日も早いため、今宵は寝る事にしよう。以降は就寝時間帯の停車駅と時刻・・・魚津(23:23-24)・糸魚川(0:03-04)・糸魚川(0:03-04)・直江津(0:33-35)・長岡*(1:34-2:07)・水上*(3:48-50)・高崎(4:44-46)「*は運転停車」。目が覚めたのは桶川駅(5:52通過)付近だと当時のメモには記してあるが日の出時刻直後なので外は明るい。だいたい上り「北陸」に乗ると桶川駅付近で目が覚めるのが不思議なんだけど寝てても自分の体内時計が覚えてくれるのだろうか?上り「北陸」だと毎回富山駅くらいで寝てしまうからかな?。

 

浴衣のままで1号車のスハネフ14-37、車掌室がある貫通扉窓「展望区画」から牽引機を確認すると長岡の33分停車で機関車交換が行われた長岡運転所のEF64-1031「A61運用」が、連結されており、頼もしい走りを後姿で眺めさせてもらった。帰りがてらに2号車の自販機で缶コーヒーを購入して自分の個室に戻ると列車は大宮(5:53-54)に到着。何回乗っても寝台特急「北陸」の旅は呆気なく終ってしまうのが本当に残念であるけど片道8時間台なので寝ている時間が殆どなので致し方がない。

 

個人的に寝台列車の旅を楽しむなら日没時刻少し前に乗って朝は8時過ぎに到着するのがベストだと思うが出張利用だとこの手は使えないから無理だけどせめて車内で8時間くらいは寝れる寝台車が相応しいと戯けた事を考えてたら列車は荒川を渡り、東京都に入ったので急いで洗面と歯磨きを済ませて着替えてから下車準備が終ると「北陸」は尾久駅に差し掛かってた。上野駅地平ホームに入るポイントを何本も渡って金沢から8時間31分の旅も終り、6:19終着駅・上野に定時で到着した。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★