夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

大垣夜行 375M

1995年8月13日(日曜日)、子供を連れた僕は東京駅9番線で大垣夜行375Mを待っていた。一番混雑する夏の繁忙期ピークに一番混雑する大垣夜行なんて乗りたくないのだが子供が前から京都府下京区にある梅小路機関車館(現京都鉄道博物館)へ行きたいと請願があり、この時期なら青春18きっぷもあるので仕方ないかと計画を立てると嫁からは自由席の座席夜行列車なら行かないと言われてしまう。二人で知らない人と同じBOXに座るのは苦痛かと思い、誰か同じ年代の親子で鉄ちゃんいないかなと考えて何人かに声を掛けると撮り鉄仲間のY君が参加してくれる事になった。

 

早めの夕飯を食べて地元の駅で青春18きっぷ2枚に翌日の日付を入れてもらい早速出発して東京駅9番線の大垣夜行1号車の乗車位置に入線3時間前から並ぶと一番乗りだが大垣より西を目指すなら救済臨9375Mの方が早く大垣駅に到着するので品川駅に集まっているのだろうと思案していたらY君と長男君がやってきた。挨拶をしていると乗車待ちの列が伸びて日曜日発は空いているだろうと予測したが大垣夜行はこの期間中は総じて混雑しそうである。子供たちは初対面なのに屈託がないと言うか、お互いにもう仲良く話しをしているのが驚きだ。

 

急行「銀河」が入線する頃には375Mを待つ乗客の列がかなり長くなり、今の内にキープするBOXの位置とかを相談して入線時刻を待つと23:33に田町からの回送が入線して扉が開くと一斉に乗車が始まり、後から物凄い圧力で押してくるが無事に進行方向右側のボックス席をキープしたが流石に1号車は乗車率が高いけどクハ165-128に乗車。短い停車時間で飲み物を購入して23:40、東京駅を発車と同時にビール(子供たちはジュースやサイダー)で乾杯する。日曜日なので直前に乗り込む遅い帰宅のサラリーマンやOLは乗ってこないけど東京駅発車時点で席は全て埋っていた。

 

有楽町や新橋(23:43)のオフィスビルを見ながら進み、旧東京機関区と旧品川客車区に田町電車区車両基地群を横目に見ていると品川(23:49-52)に到着した。通常の品川発は、49分だが救済臨9375Mが運転される日は品川~小田原間の時刻が変更になるため、日付変更も横浜駅から川崎駅に変わって多摩川を渡ると川崎駅(0:01)に到着。車内は立ち客も多いけどトイレやデッキへは難儀なく、簡単に行ける程度の混雑でホッとしている。横浜駅(0:09-10)を発車すると窓際に座っている子供たちも寝たのでY君と趣味の鉄道写真撮影の話で盛り上がり、仕事の話や男親の苦悩話へ変わってゆく。

 

375Mは大船(0:25-26)・平塚(0:47)・国府津(0:57)と停車して小田原(1:04-05)に停車した時にはお互いに足を伸ばして仮眠につく事にした。減光しない車内なのと周囲では話している乗客もいるので中々寝る事は難しいけど流石に民度が低い大垣夜行らしい。早川~根府川の玉川橋梁や根府川~真鶴の白糸川橋梁の通過は記憶していたが熱海到着は既に寝ていた様だ。以下は主な代表駅の停車駅と時刻・・・熱海(1:22-24)・三島(1:35-36)・沼津(1:42-47)・富士(2:02-03)・静岡(2:33-40)・浜松(3:49-4:15)・豊橋(4:49-52)・蒲郡(5:09)・岡崎(5:23)・三河安城(5:34)。

 

目が覚めたのは大府(5:46-46)到着直前だったが誰かに起こされたのかも知れないけど平日だと通勤客が乗ってくる時間帯だが、お盆・夏季休暇中なので部活の朝連高校生くらいが目立つ程度。大府~名古屋間で上り寝台特急「富士」か「はやぶさ」とすれ違って名古屋駅(6:08-14)6番線ホームに時刻通り到着した。名古屋駅では半分以上の乗客が降りたが、乗って来る乗客もいて車内の座席は7割くらい埋った感じである。6分停車中に飲み物を購入して名古屋駅を発車すると枇杷島清洲の有名撮影地を通り、上り寝台特急「さくら」とすれ違う。

稲沢駅(6:26)手前で愛知機関区(旧稲沢機関区)構内横を通過して、当区所属でもあるEF64-1000やDD51を眺めていると大垣夜行375Mは木曽川橋梁を渡り、愛知県から岐阜県へと入った。そして高山本線と合流すると岐阜駅(6:43-43)へ停車すると13分で大垣駅へ到着だ。下車準備をして待つが、7:03発の上郡行き431Mは先に到着している臨時大垣夜行(救済臨)9375Mの乗客に席は取られているのでマッタリ大垣駅に到着するのを待つ。途中、西岐阜(6:47)と穂積(6:50)にも停車して定刻6:56に大垣駅へ到着・・・ホームの跨線橋を渡り、431Mの席は埋っていたけど自分達は米原で下車。

 

431M(米原以降は729T)だと京都駅には9:10に到着して、梅小路機関車館の開館10時には早すぎるため、その後の米原始発の姫路行き新快速も米原から西を目指す18キッパーで混雑するため、更に1本捨てて米原始発の8:40発、743Tに標準を当てて待ち時間には悠長にホームの立ち食い蕎麦屋でそばとオニギリの朝食を食べて京都駅からは歩いて行ける距離だけど午前中から猛暑なので4人タクシーで移動した。

 

                 ★★★★★Memories of the night train★★★★★