夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

快速 ムーンライトえちご(指定席)

1998年3月21日(土曜日)、  早朝中央夜行快速8421Mで松本駅へ降りた僕達親子は松本駅から大糸線糸魚川へ向かい、信越線ではスイッチバックが残されている駅はここだけとなった二本木駅駅へ立ち寄って飯山線経由で温泉にも浸かって夕飯も済ましていい時間帯に新潟県村上駅に到着した。8421Mで出発すれば帰路は快速ムーンライトえちごに決まってしまうのは嫌だけど1998年で青春18きっぷで乗れる夜行列車は数少ないのだから仕方がない。1998年になって快速「ムーンライトえちご」の乗車は5回目、上り列車に限定すれば3回目という事になる。

 

そういえば先週の今頃(1998年3月15日)も村上から快速・ムーンライトえちごに乗っており、2週続けて同じ列車に乗るとは恐れ入るけど1月以来の乗車となる息子は大いに喜んでくれたのが何より嬉しい。早速村上駅の改札が始まり、扉を開けた快速3948Mの5号車の扉が開くと一斉に乗車開始である。今回はモハ164-860で上沼垂運転区の165系-M6編成でTC165-203 M'164-860 MC165-137のユニットは全車幕張電車区から転属した新製冷房車。新製配置先は津田沼電車区で幕張転属も新宿発着の外房線内房線の急行電車で使われて房総特急に格上げ後に新潟鉄道管理局へ移管。

 

村上駅を22:31に発車すると旅行で6日前に乗った同じ列車で同じ区間を走るのは妙といえば妙なのだが違いといえば乗車した号車と165系の製造番号に隣席がN君と息子との差くらいでそんな息子は早めに新潟駅前で済ました夕飯から時間が経過したのでツナマヨおにぎりを食べている。年代の差だろうが僕がどうもツナマヨおにぎりが苦手(ツナのサンドイッチは好きだよ)で今夜は紅鮭と焼きたらこを食べている。いつもなら発車と同時に缶ビールを頂くのだがビールは夕飯の時にジョッキで飲んでいるから今回はパスしたのである。

 

上り快速「ムーンライトえちご」(快速3948M)は夜の羽越線を爆走して坂町(22:41-41)・中条(22:48-48)・新発田(22:58-59)の各駅に停車して数名の乗車客を拾いながら白新線を走っているとトイレ知らせ灯が点いたり消えたりを繰り返してる。さては息子だなと苦笑しているとニヤニヤしながら息子が戻ってきた。これだからDNAは恐ろしいw・・・僕が高校生の時にクラスメイトのM君と東北旅行中に14系座席車に変わったばかりの急行十和田1号で自分が同じ事をしてドヤ顔して戻ったらM君が腹をかかえて爆笑してた事があったのだけど子供に教えてないのに何で知ってるのだろう?

 

なんて1976年冬の昔話を思い出しながら自分でも笑ってしまったが列車は豊栄(23:09)wを発車して上沼垂信号場から信越線と合流して新潟(23:22-27)に到着した。5分停車があるので新潟駅1番線ホームにある清酒ふなぐち菊水一番しぼり(生原酒)の自動販売機で2缶購入して列車へ戻ると息子も自販機で好みの飲み物を購入したみたいで新潟駅を発車早々親子で乾杯する。新潟駅では多くの乗客が乗って我が5号車は殆どの席が埋まり、二連休効果と一部の学校や学年では春休みに入っている影響なのか若い人が多いようだ。

 

明日朝6:10に新宿駅に到着したら東京8:51発の快速「ホリデー快速ビューやまなし号」小淵沢行きの発車時刻まで何をして時間つぶしをするか相談する。2階建て215系の自由席は5両で発車30分くらい前に行けば確実に2階席の希望する席は確保できるので山手線を1周して少し寝てからどこかで朝ごはんを食べて乗ろうという事に決まった。早々と清酒を2缶空けたくらいに車掌が回って来たので親子共々本日と明日の日付を打った青春18きっぷ(2人で1冊利用)と指定券を呈示すると新津(23:40-0:02)に到着。

 

本日も外は寒いため、車内から寝台特急日本海2号」と高速貨物2082レの通過を見て新津駅を発車してから昨夜の8421Mは睡眠不足で眠いため、シートを深く倒して寝る体制へ移った。そういえば「ムーンライトえちご」(前身のムーンライト)が、定期列車化されて今年3月にて10周年を迎えた。10年間に乗った同列車の想い出を思い巡らせていたらそのうちに寝てしまったらしい。以降は就寝後の列車停車駅と時刻(但し越後湯沢と水上の運転停車は除く)。加茂(0:16)・東三条(0:22-23)・見附(0:34-34)・長岡(0:43-1:09)・高崎(3:39-40)・大宮(4:30-30)・赤羽(4:48)。

 

深夜に窓際の息子がトイレに行くために僕の脚を跨ぐ際に足を蹴飛ばして目が覚めた事はあったけどそれを除けば完全熟睡だったようだが二回目に目が覚めた時は赤羽駅に到着しており、自分で自然に起きたのか息子が僕を起こしたのか定かではないけど四時間半くらいは寝れた計算である。しかしそれでも眠くてこの後の予定(ホリデー快速ビューやまなし号乗車)を中止して家に帰って寝たい心境に駆られるけど池袋(5:02)を発車くらいには眠さも収まり、時刻通りに5:10新宿駅に到着した。山手線ホームへ移動して山手線を1周半ちょい乗って目が覚めると次の停車駅が目黒駅なので下車する。

 

目黒駅前には吉野家があって昔は山手貨物線の長者丸踏切でEF58牽引の臨客を撮影後に仲間とそこで飯を食べたし、仕事でも目黒駅に近いクライアント企業に行く時はそこで昼飯を食べたものだ。僕は朝定食、食べ盛りの息子は牛鮭定食にご飯大盛りで喫茶店でホットコーヒー(息子はミルクティー)を飲んでから東京駅中央快速線ホームへ移動して念願だった二階建て215系の「ホリデー快速ビューやまなし号」の2階席左側シート(車窓から富士山、南アルプス、広大なぶどう畑園が見える席)を確保して楽しんだ。

 

通常215系は「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」に入っているので乗車機会に恵まれなくて子供のリクエストだったので今回はいい機会だと思って乗車してみた。幸い3月14日から6月28日の土曜日、日曜日、祝祭日が運転日なので珍しくもないので小淵沢迄4人BOXを2人で使えたのが本当に有り難かった。帰路は小淵沢12:37発の546M(115系)で小淵沢駅の駅弁・高原野菜とカツの弁当を2人で食べて嫁には頼まれていた駅弁「元気甲斐」と桔梗屋信玄餅を土産に買って115系で中央線で中央線帰路の旅を楽しんで高尾からは特別快速と山手線を乗り継いで帰途についた。

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★