夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

特急 おおぞら13号(B寝台)

1996年8月26日(月曜日)、 札幌駅6番線ホームにて特急「おおぞら13号」釧路行きの入線を子供と一緒に待っていた。本日は稚内から急行「宗谷」で旭川へ向かい、旭川ラーメンの昼食を食べて小樽の夜景観光を楽しみ、夕飯は小樽の寿司も楽しんで今夜の「おおぞら13号」で道東へ一気に移動する。流石に8月下旬の札幌駅は涼しくてエアコンがないホーム上でも夜風が涼しく感じて心地よいけど周囲に停まっているキハ183系NやNNのエンジン・アイドリング音が煩い。22:00に青森行きの急行「はまなす」が発車すると暫くして特急「おおぞら13号」が入線するので座っていたベンチから乗車位置に移動した。

 

札幌運転所からの回送列車がキハ183-1552先頭で入線するとまだ旧型客車で運行していた急行「狩勝」や普通夜行「からまつ」、そして14系になった急行「まりも」の事を想い出のひとつとして思い出してしまう。とりあえず禁煙車の3号車であるスハネフ14-503へ乗り込んだ。月曜日の釧路行き夜行特急なので乗客は少ないと思ったけど1両しかない自由席の6号車へ行ってみると思ったより4割弱の乗車率があって驚いた。昨夜乗った急行「利尻」より特急「おおぞら13号」の方が1時間乗車時間が短いため、子供には今夜も早寝するように言いつけた。

 

北斗星1号から数えると今夜で3連続夜行列車泊になり、8月上旬で10歳になった息子にとっては3連続夜行は始めての経験だけど座席車泊はなく、全てB寝台車移動だから苦痛にもなってないようだ。僕が若かった学生の頃は旧型客車のBOXシートで6連続夜行列車が最高記録で駅寝とかしなければ連続8夜行泊くらいの記録が出来たと思うが寝台だから寝れて当たり前だもんね。23:00に札幌を発車すると釧路運輸所の車掌が、検札を始めると列車は新札幌(23:12)に停車して自分も今夜は酒類を飲まずに浴衣に着替えてすぐ横になった。

 

特急「おおぞら13号・14号」の寝台に乗るのはこれが最初だけど北海道の夜行急行が14系ハネ+14系ハザ時代はかなり乗っているのに気動車化されてから「利尻」も「大雪」も「まりも」も一番いい時代に乗れて嬉しいが客車夜行急行がDC(diesel car)化される前に乗り鉄を辞めて撮り鉄に転向したのが北海道内の夜行と縁遠くなったのが理由の一つである。まさか子供のために乗り鉄に戻って子供に色々案内してると難だが自分も楽しくなってきて今回の旅が楽しくて仕方ない・・・なんて思いながら寝てしまったようだ。

 

以下は就寝中の停車駅と時刻・・・南千歳(23:41-41)・追分(23:59-0:01)・新得(2:26-31)・帯広(3:52-54)・池田(3:52-54)・浦幌(4:26)・音別(5:10)・白糠(5:30)。自分は古瀬駅手前の馬主来(パシクル)沼がある馬主来自然公園あたりで目が覚めたが、やはり道東は車窓の景色も雰囲気も最高である。今朝も子供が早起きして通路側の折り畳み椅子に座ってそうな気がしたけど今朝は下段ベッドでまだ寝ていたが釧路まではまだ先なのでトイレに行って戻ると息子は昨日と同じ様に通路側の折り畳み椅子に座っていた。急いで下車準備しても笑っても泣いても釧路駅までもう少し。 

 

釧路駅に到着すると釧網線始発列車の釧路6:10発の4726Dに乗り換えるために網走行きの席を押さえるように伝えて僕は特急ホームで朝食用の駅弁を2個買って6時ちょうど発の釧網本線4726Dに乗り込むと進行方向左側・車両中央の向かい合い席で大型テーブルのある席をキープしていた。息子との釧網線は昨年夏に網走から釧路へ向かった時にオホーツク海が見える席をキープしたので今日は釧路湿原側の景色が楽しめそうである。真夏の繁忙期だと夜行「おおぞら13号」接続で4726Dの席の半分は埋まってしまうが流石に8月下旬の平日だけあって車内はまだ余裕がある。

 

釧網本線から見える釧路湿原や数多くの湖沼や池塘を眺めて釧北原野に釧北峠、そして清里町のジャガイモ畑と斜里岳を望み、待望のオホーツク海などを眺めながら網走駅へ移動する。1990年に釧網線の車掌からオレンジカード購入でオマケにもらった車掌区手作りの「車掌が作った旅ガイト・釧網線編」を自宅から持ってきたのでそれを見ながら子供に釧網線の見どころを教えながら車窓を楽しんだ(因みに釧網線普通列車は1991年11月1日からワンマン運転に変わって車掌制度は廃止されている)

 

網走でレンタカーの軽自動車を借りて網走湖、北浜駅、濤沸湖、浜小清水原生花園ハマナスと小清水海岸などを回りながら斜里から知床半島に入り、オシンコシンの滝やフフレベの滝、カムイワッカの滝知床五湖雄大な自然を遊歩道から眺めてウトロ温泉知床第一ホテルに泊まって子供のリクエストで何でもありありのバイキング食べ放題料理を楽しんだ。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★