夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

🍴夜行列車の味・中部~関西🍱

5月31日に『夜行列車の味・関東甲信越』をUPしたのでそろそろ時期的にいいかなと思い、このシリーズをリリースしたいと思う。今回の『夜行列車の味・中部~関西』では前回残ってた直江津と新規に北陸線とその関連・東海道線米原~大阪)・関西本線紀勢線阪和線山陰本線(京都~福知山)までとして太平洋側は大阪府日本海側は京都府までを境とし、兵庫県以西は別の機会に忘れた頃、紹介したいと思う。

 

信越線】前回紹介出来なかった長野~直江津~柏崎~長岡間の直江津駅、1978年に直江津発の上野行き・普通2344列車(長野⇒上野は夜行急行「妙高5号(302列車)」に駅で買ったホテルハイマートのかに寿し(600円)。かなり酢が効いていたけど人生初のかに寿し駅弁でした。【北陸関連】1980年代前半に北陸ワイド周遊券で宿代わりに富山~敦賀を夜行急行「立山3号(506M)」と敦賀糸魚川駅を夜行急行「立山3号(505M)」で折り返し乗車した時に朝7時過ぎに糸魚川駅で食べた駅の立ち食い蕎麦が美味かった事。冬だったので寒さに震えて食べた駅そばの美味しかった事。

 

1980年9月に名古屋駅から乗ったディーゼル夜行急行「のりくら9号」が能登半島の穴水から宇出津へ臨時延長した際に6分停車の穴水駅で朝食代わりに買った「朝市弁当」。ばい貝、いいだこ、甘エビ、ふぐの粕漬焼きなど海の物が沢山詰まった弁当で輪島名物の朝市からネーミングを取った海鮮幕の内弁当である。当時は国鉄七尾線が津幡から穴水を経由して輪島駅まで走り、国鉄能登線が穴水から蛸島まで結んでいたけど今では七尾線和倉温泉までで、その先はのと鉄道が穴水まで走っているけどその先は全て廃線(穴水~輪島と穴水~蛸島は廃止)になっている。

 

関西本線】1979年に紀州夜行の921列車(新宮からB寝台が連結されるので「はやたま」という愛称が付く)にフル区間乗車した際に亀山駅で21分停車するので当時から予約販売だった「志ぐれ茶漬け弁当」を予約せずに駅前の製造元で入手して921レの車内でゆっくりと別売りのお茶をかけてから食べると時雨はまぐりの香りと刻み乗りに醬油味のタレを塗ったごはんのエキスがミックスされて実に美味かった。【紀勢線新宮駅天王寺から乗った鈍行夜行「はやたま」が翌朝新宮駅へ到着すると寝台車を切り離して牽引機関車もEF58からDD51に変わるために40分以上停車する。

 

924列車は新宮で事実上の朝を迎えるため、1番線ホームの立ち食いそば・うどんスタンドから湯気が上がり、発車待ちの時間にうどんをお腹を膨らしたり、スタンドで売られる名物の秋刀魚寿司やめはり寿司などを購入して924レの車内で食べたり出来る恰好の朝食を入手出来る。自分は秋刀魚寿司のファンで当時400円で買えたのでお財布にも優しくて美味しい駅弁でした。【阪和線】1978年から1980年くらいの天王寺駅阪和線ホームは行き止まり式になっているが夜になると4番線と5番線の行き止まりの先に屋台のうどん屋が店を出して営業していた事があった。

 

店自体は21時過ぎくらいに店仕舞いするのだが「はやたま」や新宮行きのDC急行「きのくに」へ乗る時はそこで腹の足しにした事が1~2回ある。【山陰線】京都から出雲市まで走っていた鈍行夜行の「山陰」へ乗ると深夜の福知山駅で20分間の停車があり、ホームにはリアカーを引いた駅弁屋が待機して「山陰」や夜行急行「だいせん」も停車するので恰好の夜食調達駅であった。この時は一番安かった栗めしを購入してるが丹波名物の栗ご飯が中心になった弁当は本当に想い出に残る美味さであった。

 

東海道米原駅、東京駅から京都行きの臨時急行「銀河52号」(1978年10月2日以降は臨時急行「銀河53号」)に乗ると米原駅の発着時刻が8:14-22で8分停車するのでこれまた恰好の朝めし駅弁調達タイムで当時はまだ安かった鱒寿しを朝食にしたり、ホームの立ち食いスタンドでそばやうどんを食べて小腹を満たす人も少なくなかった。但し滋賀県米原駅は関西圏になるため、関西風の味付けになり、狭い日本だが歴史に於ける国土と文化の違いと味付けを勉強させられた。

 

最後は同じく東海道線大阪駅大阪駅新大阪駅からこれまでに数え切れないほど夜行列車に乗ってるけど「だいせん」「きたぐに」「鷲羽」「銀河」などに乗車した祭は発車時刻が遅くて駅弁の世話になってはないけど1985年4月27日に大阪から乗車した「日本海1号」と1994年6月8日に、同じく大阪駅から乗車した「トワイライトエクスプレス」に乗車した時はお気に入りの駅弁として「八角弁当」を買ってる。八角弁当は大阪駅新大阪駅を代表する駅弁で上質な幕の内弁当として夜行列車に限らず大阪出張の帰りに新幹線車内で食べる駅弁を買っていたが大阪水了軒の倒産でもう食べられないのが残念。

 

『夜行列車の味』残りは兵庫県からの山陽線・山陰線と四国に九州で完結になる予定。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★