夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

ワイド・ミニ周遊券の思い出

現在1998年3月下旬の想い出夜行列車レポートをトレースしている時期なので先週と今週は1998年4月1日付で廃止になったワイド・ミニ周遊券の話と新しく世に出た周遊きっぷ2013年3月31日で販売終了)の話を書きましたがあまりにも夜行列車ネタが少なくて本日のブログUPではワイド・ミニ周遊券と利用した夜行列車の話を書かせてもらいます。私用旅行でワイド・ミニ周遊券を使えば必ず往路は夜行列車を使うのが私の旅で広範囲な自由周遊区間(以降「B券エリア内」と略す)だとそのエリアの中でも夜行列車を宿代わりに使った事も多かった旅でした。

 

先週(2023.7.10)のブログ記事4~5行目にも書きましたが初めて周遊券を使ったのが北陸ワイド周遊券で行きが急行越前、帰路が急行能登で旧型客車の自由席ですが当時は列車に乗っても乗車車両や牽引機に夜行列車の内容などメモを取るなんて事はしなかったので僕のブログには書いておりません。ミニ周遊券を始めて利用したのが始めて大垣夜行往復乗るために購入したのが名古屋・岐阜ミニ周遊券で347Mと344Mの乗車詳細レポートは前身のyahooブログに掲載しましたがyahooブログは残念ながら2019年12月に閉鎖されて今は見れない。

 

いろんなワイド周遊券やミニ周遊券を1975年から1998年まで使って来たけど一番多く利用したのが北海道ワイド周遊券と東北ワイド周遊券だと思う。この二種類は北海道や東北へ入るのに(出るのに)自由席が連結された夜行急行の種類が多く特に学生時代は宿に泊まるお金もないのでB券エリア内に時間的に有効的な自由席連結の夜行急行も多く、北海道ワイド周遊券だと「利尻」「大雪」「狩勝(1980.9.30までは自由席なし)」「からまつ」「すずらん」「43レ・44レ」に1982.11.15に夜行「狩勝」の代わりに運行開始した「まりも」など多くの自由席を連結した夜行列車が札幌駅を軸に各地へ走っており、宿代わりになる。学生時代は全ての道内夜行列車が10系寝台と旧型客車ばかりで趣味的にも楽しめた。

 

東北ワイド周遊券のB券エリア内夜行列車パターンは東北線、東北・常磐線、東北・奥羽線の3種があってよく利用したのが下りだと「八甲田・郡山22:34⇒6:15青森」 「津軽1号・郡山23:03⇒9:06青森」 「十和田1号・平23:20⇒8:12青森」。上りだと「八甲田・青森0:03⇒7:27郡山」「津軽2号・青森20:35⇒6:32郡山」「十和田3号・青森21:35⇒6:26平」。東北ワイド周遊券のB券エリア内は他にも多くの自由席を連結した夜行急行「出羽、鳥海、いわて、まつしま、あずま、おが他」が走っていたけど東北ワイド周遊券のB券圏内で利用するには仮眠利用にはやや難があった。

 

東北ワイド周遊券でも北海道ワイド周遊券でも下りは急行「八甲田」や急行「十和田1号」が多かったけど行先が奥羽線だと急行「津軽1号」や「津軽2号」の時もあったけど繁忙期の帰路だと「八甲田52号」(青森15:49⇒4:50上野)や「八甲田54号」(青森17:40⇒5:52上野)のお世話にもなっている。北海道ワイド周遊券では利尻返し、大雪返し、まりも返しなどキックターンで深夜の途中駅で下車するため絶対に寝れない(または最悪戻る夜行列車では席の空がなくて座れない事もある)リスクを承知で荒療治の様な夜行列車を旅の行程に入れたこともあった。

 

特に思い出されるのは東北ワイド周遊券で乗り回していた時に1979年12月29日に郡山駅から乗った22時30分台発の下り八甲田に乗ろうと思いホームに立ったら鉄道公安管が沢山いるので聞いてみると「八甲田」の自由席は大混雑で黒磯駅白河駅で乗れない乗客の積み残しが出たとか?。自分は鉄道公安管の押し込みで何とか乗れたけどしゃがむスペースもなくてこのまま満員列車のまま青森駅まで行く破目になったのだが翌朝6時台に青森駅へ到着するとヘトヘトになって痛い足を引きずって奥羽線のホームへ移動したが繁忙期に途中駅から座席夜行に乗るのは流石に懲りた。

 

他にワイド周遊券のB券エリア内の座席夜行(自由席)が使いやすかったのは南近畿ワイド周遊券、四国ワイド周遊券、九州ワイド周遊券だろう。南近畿ワイド周遊券の自由周遊区間名古屋駅も含まれていた時代は名古屋~紀伊勝浦を結ぶ夜行急行「紀州」、天王寺~新宮方面を結ぶ普通夜行の「はやたま」(南紀時代も含む)に天王寺と新宮を結んでいたディーセル夜行急行の「きのくに」。四国ワイド周遊券だと高松~中村を結んでいた普通731Dと窪川~高松間の快速762Dに高松~宇和島間を往復・夜行急行で走っていた急行「うわじま」。九州ワイド周遊券は普通「ながさき」、急行「かいもん」、「日南」が3本柱で利用したけど「かいもん」「日南」の20系寝台は使う事ないまま終えてしまった。

 

次はB券エリア内で夜行列車が使いづらいワイド周遊券、北陸ワイド周遊券は上野から急行「越前」や「能登」が使えて東海道線で名古屋まで行って名古屋から高山線経由のディーゼル夜行急行「のりくら」で金沢(季節臨として七尾線の穴水まで延長運転あり)まで乗れたがB券エリア内の北陸本線・利用区間敦賀糸魚川となり、必然的に夜行列車は下りだと急行「きたぐに」(敦賀1:02⇒5:31糸魚川)と急行「立山」(敦賀2:22⇒7:07糸魚川)の2本しかないけど自由席両数と着席率を考えると急行「立山」利用ばかり。上りは急行きたぐに(糸魚川0:38⇒5:22敦賀)と急行立山(富山22:40⇒1:48敦賀)と中途半端な時間。

 

シーズンオフや閑散期なら何とか空いてる席は見つかるけど下手に寝ちゃうと乗り過ごす可能性が大きいため、寝たくても寝れない最悪のパターンでこれを二晩連続して行うと翌日は地獄の眠さを味わい、昼間の移動中に寝てしまって寝過ごしたり自由周遊エリアから出て内緒に戻った事も過去にあった(とっくに時効から言うけどw)。山陰ワイド周遊券のB券エリア間も熟睡できる夜行列車が殆どない。B券エリア内の山陰線・利用区間は綾部~長門市間で必然的に夜行列車は下りだと普通「山陰」(綾部0:21⇒9:50出雲市)と急行「さんべ」(米子21:40⇒3:54長門市)。

 

因みに国鉄時代は急行「だいせん」は自由席連結がなくて山陰ワイド周遊券では急行券と指定券を別途購入しないと乗れなかった。上りは普通「山陰」(出雲市19:09⇒3:13綾部)と急行「さんべ」(長門市1:15⇒7:05米子)、下り「山陰」と上り「さんべ」は終着駅まで寝れるからまだ寝れる安心感はあるけど上り「さんべ」と下り「山陰」は深夜3時台到着なので寝ちゃうと寝過ごす(降り過ごす)危険性もあるので寝れなくて寝不足気味に陥るので注意が必要だったので山陰エリア内のローカル線乗りつぶしはエリア的に全線乗れないので早々にギブアップしている。山陰は撮影旅行でDD51牽引の旧客撮影が多かった。

 

次に出張でよく使ったミニ周遊券を紹介しよう、仙台出張では往復新幹線利用なので仙台・松島ミニ周遊券ではなくて福島・会津磐梯ミニ周遊券白石蔵王~仙台間を別途に購入した方が、仙台・松島ミニ周遊券の方が安くなる。京阪神ミニ周遊券だと大阪や新大阪だと高く付くので神戸出張の時に利用した事があるけど名古屋出張に使えるミニ周遊がなく(名古屋・岐阜ミニ周遊券だと赤字になる)普通に購入が多かった。しかし出張で周遊きっぷを使った事がなくて新幹線利用なら金券ショップで安く売ってた回数券のバラ売りが安くて名古屋や大阪なら会社が用意した新幹線回数券を使う事も多い。

 

出張で寝台車を利用するのも難しくなり、相手先企業に8:45や9:00までに到着するケースを除けば下りに夜行列車を使う回数も減ってきたけど金曜日の夕方で仕事が終わる出張だと翌日休みなので趣味的要素にて新幹線や飛行機で足りない分は自腹負担で帰路に寝台列車で帰る機会はまだまだありそうだ(2023年現在ではなくて想い出夜行列車レポートのブログ記事としての事)。趣味的な列車旅をするには最適なワイド・ミニ周遊券が終って更に周遊きっぷも無くなってしまった昨今、今の若い鉄道ファンにとってほんの僅かなフリーきっぷと青春18きっぷしかない現在はかわいそうに思えてしまう。

 

2週間に渡ってワイド周遊券とミニ周遊券の事を書かせてもらったが来週から通常の想い出夜行列車レポート1998年4月分からスタートしよう。

       ★★★★★Memories of the night train★★★★★