夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

🍴夜行列車の味・西日本以西🍱

2021年7月5日に🍴夜行列車の味・中部~関西🍱  をリリースしてから2ヶ月が経過したので続きとなる兵庫県より西や南に当る東海道山陽本線だと尼崎駅から山陽本線の終点である門司駅までと山陰線だと梁瀬駅から幡生駅と四国と九州全域となってエリアが広いけど夜行列車の味という点では山陰本線山陽本線と九州が中心となり四国はオマケ程度になります。

 

【四国】自分が四国内で夜行列車に乗ったのは高松(0:37)から中村(7:51)へ行く普通夜行の731Dと窪川(20:37)から高松(3:32)へ向かう快速夜行の762Dだが高松駅の発着時刻からして駅弁は売っておらず、窪川駅も中村駅も駅弁販売の扱いはない。しかし瀬戸大橋線本四備讃線)が開業すると出張で乗った寝台特急「瀬戸」で高松駅に到着後、駅構内で食べた立ち食い讃岐うどんを食べたり、上り「瀬戸」では立ち食い讃岐うどんを食べてから「瀬戸」車内(2021年7月26日のブログ記事参照)で高松駅で購入した駅弁のあなごめしを食べたり高松の美味い物を味わっている。

 

更に四国内の乗り鉄旅で高松駅で購入した「あなごめし」を宇高連絡船と経て宇野駅から乗った上り「瀬戸」車内でも食べている。【山陽本線山陽本線を行き来する夜行列車の殆どは下り列車だと東京発の寝台特急が中心なので下り列車での兵庫県岡山県広島県での駅弁購入や駅のうどん・そば立ち食い利用はないけど山口県からの利用は多い。広島駅で購入した駅弁は出張で乗った「あさかぜ2号」・「あさかぜ4号」に乗車する前に「しゃもじかきめし」や「あなごめし」「あなご寿司」は定番でよく買ったし、好んでよく食べていた。

 

更に徳山駅の「あなご飯」は2本の列車が統合された末期の「富士・はやぶさ」の車内でも売られていたし、yahooブログ時代のフレンド限定に公開した嫁との2人旅で「SLやまぐち」乗車の帰路に上り「あさかぜ」乗車の際に購入した小郡駅(現新山口駅)のかしわめしなど夜行列車に絡む想い出がある駅弁も多い。そして東京発着の九州方面寝台特急に乗ると思い出すのは下関駅の「ふくめし」「ふく寿司」「そぼろ弁当 ふくきたる」のフグ駅弁シリースである。山口県はふぐの事を濁らずに「ふく」と呼ぶ。

 

山陰本線】山陰線の兵庫県以西で夜行列車で駅弁を買ったのは鳥取駅、米子駅松江駅出雲市駅くらいしか思い当たらないが、寝台特急「出雲1.2.3.4号」と「山陰」「だいせん」で駅弁と関連性が濃いのは「出雲」。鳥取駅は朝の「出雲3号」で朝食代わりの(元祖かに寿しを買ったり、逆に「出雲2号」ではホームの立ち食い蕎麦スタンドで夜食として購入した「元祖かに寿し」を翌朝の朝食として食べたり、実家へお持ち帰りして親が食べたりと寿司駅弁は土産としても喜ばれた。日本国内で売られているかにすし駅弁の中では鳥取駅の元祖かにすしがピカ一だった事は言うまでもない。

 

鈍行夜行「山陰」や寝台特急「出雲」の米子駅でも朝食で買った駅弁の種類は少なくなく、大山おこわ・かに寿司・くいしいぼう吾左衛門弁当を購入している。更に出張の帰りに乗った「出雲」では松江駅で大和シジミのもぐり寿し・お好み弁当を購入して出雲市駅では予約しないと買えない出雲そばとかに寿しセットになったそば弁当を購入している。更に「出雲3号」の車内販売で売りに来る浜坂駅の松葉かに寿しも食べたけど山陰線はかに寿し駅弁パラダイスであった。そういえば苫小牧駅函館駅佐賀駅他にもカニの寿司駅弁があったように思うが及第点未満なのが残念なところ。

 

【九州】さて残るは九州のみとなったが先ずは門司駅から紹介しよう、下関駅と同じく客車の夜行列車に乗ればEF81orEF30からED76などに機関車交換するので駅弁が買いやすい駅で特をしているように思える。下りは下関で買うパターンが多いので上りの夜行列車がターゲットになり、自分はかしわめし(折尾駅西都城駅鳥栖駅のかしわめしに比べると知名度はかなり低い)を購入した事がある。少し移動して博多駅では上り「あさかぜ4号」のお名残乗車に仲間たち4名で4人用B個室カルテットに乗車した際に博多駅で夕飯用に三色弁当という3段の弁当を購入している。

 

1段目はミニかしわめし、2段目はめんたいこ・蒲鉾・焼き魚・薩摩揚げ等が入ったミニ幕の内弁当で3段目は寿司飯の上に酢で〆た鯛・甘辛く煮込んだ椎茸他をあしらったミニちらし寿司のセット弁当。更に列車撮影で25形寝台車の「かいもん」へ乗車した時には始発駅の門司港へ行く前に博多駅飛梅弁当というお握りとおかずがセットになった駅弁も購入している。しかし見本の見た目が巻き寿司に見えたので買った訳で何だか騙されたような気がして納得いかない思い出がある。熊本駅でも上り「はやぶさ」の夕飯用に購入した中華弁当を購入しているけど多種多様の中華おかずが美味しくて価格の割にボリュームがある駅弁だった。

 

更に家族旅行で往路:「はやぶさ」、帰路:「富士」のフル乗車で南九州の温泉に行った1997年遅春にも4種類の駅弁を寝台特急乗車前に購入したり、車内販売から購入して途中駅で予備編成を連結する際にも購入している。大分駅では上り「富士」乗車中に予備編成連結と機関車交換(ED76⇒EF81)の停車中にあじすしで鯵の握り寿しなのだがシャリとネタの間に紫蘇の葉、生姜、ネギ、ゴマの薬味を添えて青魚独特の生臭さを消した一品。6個入りなので家族と2カンずつ食べたのだが500円という価格の割に美味しかった。宮崎駅の椎茸めしは昔から有名な駅弁で椎茸といえば宮崎が定番で乾燥したどんこ椎茸は高級品でもある。

 

「富士」の車内販売で売っており、賞味期限を確認すると夕飯までには大丈夫なので家族の3個分を購入したが、ご飯部分は甘辛く煮しめた椎茸とソボロ肉と錦糸卵が鳥めしご飯の上に盛りつけた宮崎名物の名物でかむと煮汁が出る干し椎茸が美味かった。また富士に乗る前に昼食用で買った都城駅牛めしと五目とりめしも大当たりの駅弁で都城駅牛めしは昔から定評があったが人参などが入った炊き込みご飯の上に甘辛焼きにした和牛のロース肉が敷き詰めてあり、駅弁のラベルが郡山駅・東北軒(撤退)の磐梯牛めしのラベルにそっくりなのがご愛嬌。

 

牛めし以外に五目とりめしも購入しており、妻子は五目とりめしを僕は残った牛めしを食べる事になったのだが家族で食べ比べたら五目とりめしは炊き込みご飯の上に若鶏照り焼き、鶏そぼろ、桜でんぶ、錦糸卵などが盛り付けられた弁当で甲乙つけがたい美味さであった。僕は個人的に九州の駅弁はそれほど評価はしてなかったのだが都城駅の駅弁屋(みづま本店)も2002年に撤退したのでもう食べる事は出来ない。最後に日本だけの食文化である多くの駅で売られていた駅弁も列車の駅停車時間の短縮や日本人の食事情の変化に駅弁屋の後継者不足などで販売駅数や販売量が年々減っている。

 

不景気やコロナ禍などにより更に撤退する駅弁屋は増えるだろうが頑張っているところもあるので夜行列車ファンとして駅弁ファンとして今後が気になるところだ。シリーズで続けた🍴夜行列車の味🍴はこのブログで打ち止めとしたい。東京駅へ行ったら各地の駅弁を売ってる「駅弁屋 祭」「エキュート東京」にでも行こうかな?。

 

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★