夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北斗星4号(B1)

1997年10月24日(金曜日)、 札幌出張は早期に決まっており、早朝の飛行機で飛んで金曜日なので翌日休みなので帰路の北斗星は早々にソロの特急寝台個室券をキープしておいた。個室の多さから「北斗星2号」がベストだけど最寄り駅が発寒中央駅なので17:13発の「北斗星2号」には到底間に合わないため、ソロ個室が極めて少ないリスクがあるけど「北斗星4号」のソロを押さえて置いた。打ち合わせに会議などで仕事が終わったのは17時なので発寒中央駅まで歩いて江別行きの普通電車に乗って札幌駅へ到着するとコンコースの駅弁売場で夕飯の駅弁を購入して5番線ホームの北斗星9号車乗車位置へ到着。

 

やがて札幌駅独特の3点チャイムの後に「北斗星4号」接近を案内する放送が流れると桑園駅よりのカーブから札幌運転所からの回送6003列車が接近、DD51重連(1100+1138)の轟音が聞こえて来るとディーゼル機関車は生き物だと嬉しくなり、出張モードから鉄モードへ切換わっている。18:03に5番ホームへ横付けされてJR北海道・札幌運転所の車両だが早速9号車へ乗り込むとオロハネ25-556であった。指定された9号車8番ソロに入ると2階の個室だけどソロが取れただけ有り難い・・・北斗星3・4号のソロは通常10室しかなく、北斗星3往復の中で一番ソロが少ないのである。

 

11分停車なのでホームの売店サッポロビールCLASSIC缶を2本購入したが、2号の停車時間は6分しかないので時間的に厳しいけど6004レは11分停車するのでホームで買物するのに助かる。11分間は瞬く間に過ぎて18:14に札幌駅を発車したので1本目のビールを開けて1人で乾杯していると車掌が来たのできっぷ類一式を定時してやまべ鮭寿司(670円)をつまみながらビール2本目を空けて駅弁共々美味しく頂いた。既に「北斗星4号」が札幌駅へ入線する時間で日没時間を迎えているので車窓は望めないけど新千歳空港の管制塔が見えてくると南千歳(18:47-47)に到着だ。

 

南千歳駅を発車すると新千歳空港の滑走路の誘導灯が点滅・転倒して導いてるような光の動きが幻想的であるが6004列車通過時に航空機が離着陸するシーンは見れなかった。今回の上り北斗星乗車はスーツ姿だけど私服だと鉄道ファンと思われて函館車掌所オリジナルの2枚組オレンジカードのセールスが強引だと思われる。青函トンネルが開業して9年が経過してるのに青函トンネル通行所のオレカで1000円とられるのが商売が下手というか鉄道ファンの心を分かってない。トンネル通行所なんてなくしてED79が牽引する「北斗星」とDD51重連が牽引する北斗星のカードだけでいいのにと思う。

 

全車ロビー(オハ25-551)のシャワーを浴びている最中に苫小牧(19:07-08)に停車してシャワーから出てロビーの自販機で缶ビールを飲みながら渇いた喉を潤していると列車は登別(19:37-37)に停車。そして9号車8番のソロ個室に戻ると列車は室蘭本線の電化区間と非電化区間の境駅でもある東室蘭(19:51-53)に入線するところであった。東室蘭駅を発車すると室蘭方面の線路と本輪西陣屋町方面の線路と分かれて本輪西駅を通過すると建築中の白鳥大橋のライトアップを見ていると陣屋町駅付近が一番美しく見える。しばし個室で寛いでいると伊達紋別(20:13-13)と洞爺(20:25-26)にも停車なので自分も腰を上げてロビーカーへ向かう。

 

現在2回目のディナータイムでパブタイムは21:30くらいから行われる見込みだけどソロで1人でボーっとしてたら寝ちゃいそうで今夜こそ本格的にパブで飲みたくて仕方がなかった(子供や家族が一緒だと深酒できないからね)。列車は胆振地方から渡島地方をひた走り、長万部(20:56-56)に停車すると噴火湾(内浦湾)に沿って走り、八雲(21:20-20)を発車してすぐにグランシャリオ・アテンダントからどうぞとパブタイムオープニングを知らせに来てくれた。すぐに2人用テーブルの椅子に座って瓶ビールとソーセージ盛り合せを注文。

 

列車は森(21:46-46)を発車するとビールからウィスキーに変更して水割で楽しむが、おつまみはスモークサーモンやミックスピザをオーダー。テーブルの上に3個のミニチュアボトルが、空いた頃にお腹も一杯になって会計を終らせて個室に辿り付くと列車は函館(22:33-41)に入線するところだったが機関車を確認しに行くと青函運転所のED79-11号機であることは確認したが外は寒いのでホームの自販機で四つ葉乳業の紙パック牛乳を買って個室に戻った。浴衣に着替えて冷たい酔い覚ましの四つ葉乳業の牛乳を飲みながらまったりして早いけど寝る事にする。

 

以下は就寝中の停車駅と時刻・・・「*=運転停車久根別*(22:48-51)・青森*(0:57-1:07)・盛岡*(3:35-37)・仙台(5:43-45)・福島(6:45-47)。福島到着前に起床する筈が二度寝の魔力にやられて2回目に起きたら既に6:50は過ぎており、限定?食の和風朝食は諦めて限定数がない洋風朝食を7時くらいに食べにグランシャリオへ行くとスシ24-508だったが待つ事もなく、すぐに座れて久々の洋風朝食を楽しんでコーヒーも満足して9号車に戻ると列車は郡山(7:27-30)を発車するところであった。黒川橋梁を渡ると関東地方の栃木県に入り、黒磯駅を通過。

 

黒磯駅構内ではAC20kV(50Hz)からDC1.5kVへの電源切換が行われている様だが、仕事用の鞄に忍ばせて来たMD・WALKMANを聞きながら自分自身の時間を楽しんでいると早いもので宇都宮(8:54-56)に停車。MDは1990年台前半くらいから世に出てカーオーディオやヘッドフォンステレオ(SONYでいうウォークマン)に登場してディスクの回りをカバーみたいなのがあるため、CDを扱うような神経を使わなくていい音楽情報媒体なのでMDは気楽に扱えてCD並の音源が楽しめるのが特徴だった。好きな音楽を聴いていると時間が過ぎ行くのは本当に早くて大宮(9:50-51)に到着。

 

久々の北斗星4号ソロだったけどパブタイムも楽しめた、家族や子供との旅も楽しいけど1人で気ままに動ける単身旅行は最高だ。下車準備を終えて1号車へ牽引機確認をすると田端運転所のEF81-78号機が現車12Bを牽引して頑張っていた。9号車に戻ると既に尾久駅を通過して10:13に終着駅上野15番線ホームに到着した。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★