夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 あけぼの(Bネ)

青森市内のホテルで行われた両家の結婚式は無事に終って控え室で着替えてから礼服は宅配便で自宅に送ってから青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸などを見学したりお土産を買ってから小僧寿しみたいな廉価な持ち帰り寿司屋で握り大皿特大を購入して青森駅みどりの窓口で今夜の寝台特急「あけぼの」の2号車の残席数を調べてもらうとほぼ貸切みたいで自分たち下段寝台の上は売れないないのを確認。

 

1997年10月4日(土曜日)、 早速青森駅のホームに入って待っているとDE10に牽引された青森運転所からの回送が入線した。往路と同じく2号車に乗ると同じオハネ25-38で行きと同じBOXなので荷物だけ置いて機関車確認に行くと運用が変わった様で長岡運転所のEF81-138でヒサシというかツララ切りが付いてるがATS-P付きの限定運用だ。EF81はヒサシが付くと厳しい顔になるので個人的には好むがどうも81は撮影対象には選びたくないのが本音だ。ホームの売店で缶ビールや清酒も買っておくが、「あけぼの」には自動販売機がなく、停車時刻も1~2分が殆どなのでソフトドリンクなども購入しておく。

 

青森駅を18:03を発車した寝台特急「あけぼの」だが既に日没時刻は49分前に過ぎており、外は真っ暗だけど秋の日はつるべ落としなので致し方ない。秋田運輸区の車掌が来たので切符一式を呈示して車掌が去ってから夕飯にする。持ち帰り寿司のキャンペーン期間中で30カン入りの寿司が4カンおまけで入り、合計34カンなので超お得なのだ。缶ビールで乾杯してから寿司の大皿を二人でツマミながら頂くが青森らしく、ホタテの握り寿司が4カン入ってるのが特徴だ。この量で駅弁2個分の料金なのだからお得で1人17カン食べれる計算である。

 

持ち帰り寿司は寿司の数が多いだけお得になるので目ぼしい駅弁がない駅で家族との旅行なら有効的な手段だと思う。列車は弘前(18:37-38)・碇ヶ関(18:58-58)と停車するが何で奥羽線羽越線上越線経由なのに「あけぼの」という列車にしたのかがイマイチよく分からない。列車番号(2021レ・2022レ)にしても「鳥海」の列車番号だし、長岡運転所のEF81運用も「鳥海」と同じA31運用~A32運用をそのまま引き継いでるし、車両だけ「あけぼの」の24系を使って「鳥海」として運転した方が良かったのではないかと思ってるくらいである。

 

碇ヶ関駅を発車すると津軽湯の沢陣場間の矢立峠にある矢立隧道(3180m)内で青森県から秋田県に入り、列車は矢立峠を克服(ED75単機牽引でも可能な区間をEF81牽引なら余裕なので克服という言葉は不適当かも?)して大舘(19:19-20)に到着。青森駅を発車して1時間16分が経過して寿司も完食、ビールも飲み終わったので現在乗車しているオハネ25-38の想い出について考えてみる。まだ品川客車区に在籍した頃に「出雲1・4号」の運用に入ってるのを見かけた事があるけど乗車したのは初めてだが、「出雲1・4号」の予備車的な車両で常時編成に組まれる事は少なかった。

 

なんて昔の事を思い出していたら列車は鷹ノ巣(19:36-36)に到着したが実際には19:35には到着したけど季節減車で8B(電源車含む現車9B)なので運転時間に余裕があるのだろう。季節減車してても2号車は空気輸送に均しい状態だけど指定席特急券利用客が、もう少し乗ってもいいのに。東能代(20:03-03)・森岳(20:13-14)・八郎潟(20:30-30)と小まめに停車しながらB寝台を指定席特急で乗車できる最後の駅となった秋田(20:55-57)に停車。貴重な2分停車なので秋田銘菓と冷えた飲料(酒類ではない)を購入して車内に戻ったら家内がシーツを敷いてベッドメイクしているところだった。

 

相方がベッドに入ってカーテンを閉じてしまえば自分も話し相手がなくなり、暇になるので今夜は早寝だと言わんばかりに自分もベッドインして横になる。まだ時間的に早いのに思いながらもすぐに寝てしまった様だ。就寝中の停車駅と時刻(*は運転停車)・・・羽後本荘駅(21:34-35)・仁賀保(21:47-48)・象潟(21:58-59)・遊佐(22:22-22)・酒田(22:34-36)・余目(22:47-47)・鶴岡(23:02-03)・あつみ温泉(23:28-28)・村上駅(0:13-14)・新発田(0:42-43)・新津(1:10-30)・*長岡(2:09-41)・*水上(4:16-19)・高崎(5:07-09)。昨夜は8時間くらい寝て朝起きたら高崎駅へ入線するところだった。

 

2分間停車するので浴衣のまま、ホームに出て自販機の缶コーヒー2本購入してから車内に戻ったが高崎駅を発車した際、外は夜と同じ真っ暗だったけど熊谷駅を5:50に通過した頃には夜が明けて明るくなってきた。夜から朝に変化する空のグラデーションを眺めながら缶コーヒーを飲んでいると上尾くらいで家内のベッドカーテンが開き、缶コーヒーを手渡す。洗面所で洗顔と歯磨きを終えて席に戻ると列車は大宮(6:31-31)に停車して下車準備を済ますと早いもので列車は荒川を渡って埼玉県川口市から東京都北区へ入って赤羽駅を6:46に通過した。

 

結局2号車の乗客で青森から上野まで全区間フル乗車したのは僕たち夫婦だけの様で普通なら青森から寝台特急はくつる」を使うのだろうけど青森発車が21:05と時間的に遅いため、待ち時間で苦労しそうで帰路も「あけぼの」を選んだ次第。尾久駅を6:51に通過すると尾久客車区と田端運転所が見えて更に進むと地上ホームと地平ホームに分かれる箇所を通過して下り勾配を進むと6:58、終着駅の上野駅15番線ホームに定時で到着した。青森駅から約773kmの旅も終って先頭に連結してある長岡運転所のEF81-138の顔を眺めてから帰宅した。

 

EF81-138号機は田端へ回送されたのち、今夜尾久20:09出区の回送2021レで上野まで回送されて青森まで2021レのロングラン運用に就いて青森到着後にA35~A36運用にて青森信号所~秋田貨物~新潟(タ)~南長岡まで2日間に渡る貨物運用をこなして長岡運転所で暫しの休憩をしてから22時間後のA31からA36のハードな運用に就く。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★