夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北斗星2号(B1)

1997年12月21日(日曜日)、 忘年会翌日はM君と定山渓温泉まで行って日帰り温泉のランチ付きパックで1日ごろごろしながら過ごして札幌駅まで送ってもらい、家族への手土産を何点か購入してコンコース内の弁采亭「札幌駅立売り商会」で"やまべ鮭寿司"と"幕の内弁当いしかり"を購入してから改札を入ると寝台特急北斗星2号」となる回送1列車がちょうど入線するところで急いでホーム売店で缶ビールを購入してから5号車に乗車するとオハネ25-551で6番個室に荷物を置いてホームに誰か見送りが来てないか確認するが誰も来てないようで安堵する。

 

実はM君ら一部の人は本日の「北斗星2号」5号車で帰る事は知っているのだが日曜日の夕方だし、銘々にも妻子がいる事だし見送り不要と告げておいてのだ。いつもなら牽引機の機関車番号を書くのだけど売店で缶ビールを買ってから乗車位置に戻ったら牽引機のDD51が通過した後で機関車番号は不明だけど次位(機次)は函館運転所の最若番1006であったがまあいいか。短い6分停車は終り、定刻17:13に上野へ向けて1214,9kmの旅に就いた。翌日は1年で一番昼間が短い冬至なので「北斗星2号」入線前から既に日没時刻なので外は真っ暗で例年この時期の北斗星2号にはあまり乗らないので異様に感じる。

 

車掌の切符拝見が終るとサッポロ・クラシックビール500ml缶を開けて"やまべ鮭寿し"をつまみながら1人乾杯するが、昨夜は一次会と二次会でかなり飲んだので今夜は飲む量を控えないとなんて思いながらビールはこの1本だけにしておこうと肝に銘じる。"やまべ鮭寿し"はやまべ(ヤマメとも称する)と鮭の押し寿司風だけど押し寿司ではなく、握り寿司に非常に近いビールによく合う寿司駅弁で1969年からの発売で歴史がある駅弁のひとつである。量が少ないので食事には向かず、ツマミやオヤツ程度の量だけど1978年に初めて食べてファンになった駅弁のひとつ。

 

列車は南千歳(17:47-48)を発車してまだ個室のルームキー4桁暗証番号を設定してない事に気が付いて早速設定するが鉄道ファンの皆々様はどんな番号を設定するのか気になるところ。昨夜の忘年会でも列車番号派、好きな機関車や客車の形式や番号派に携帯電話や加入固定電話などの下4桁など、人それぞれ違うみたいだけどこのブログを見ている皆様はどんな番号をテンキー入力しているのか気になるところ。自分は誕生日が5月5日なので0505を使う事が多く、家族でデュエットを使う時は家族なら誰でも知ってる加入固定電話番号の下四桁を使う事が多かった。

 

今となっては(このブログを書いてる時点では)定期列車ではサンライズ出雲/瀬戸の個室でしか使う機会はないけどね。列車は苫小牧(18:08-09)を発車してるが外は真っ暗だし、個室備え付けのミュージックサービスでは冴えないため、所持してきた自分専用のMD-WALKMANを聞きながらマッタリする。登別(18:40-41)を発車すると札幌駅発車早々に「ビールはこの1本だけにしておこうと肝に銘じる」・・・と書いて置きながらロビー室の自販機で缶ビールを買ってしまう。ロビーのモニターTVで流してるサンドラブロック主演のスピード2を少し見てから個室に戻った。

 

350ml缶のサッポロクラシックをひと口飲んでから夕飯用に札幌駅で買っておいた幕の内弁当"いしかり"を食べ始める。2022年10月31日にUPした寝台特急北斗星2号の想い出夜行列車レポート(1997年7月28日乗車)に詳しい弁当内容と感想を書いてあるけどご飯が美味しいとは思えないけどおかずの種類が多くておかずの味付けは好きなのでついつい買ってしまう札幌駅の"いしかり"。東室蘭(18:55-57)を発車すると待望の非電化区間へ入り、本輪西陣屋町、崎守、黄金と通過すると海が近づいてビーチ沿いを走るのだが窓の外は闇で海に一番近い北舟岡駅の通過は何となくわかっただけ。

 

北舟岡通過後、暫く走ると伊達紋別(19:17-17)に到着して反対側のホームには5017D(特急「北斗17号」が待っており、すぐにこちらが発車したが室蘭本線は稀府~長和と有珠~洞爺は単線区間なので特急や貨物の本数も増えて北船岡信号場(のちに北船岡仮乗降場⇒JR化で北船岡駅)や1994年には北入江信号場を新設して単線区間をカバーしている。その北入江信号場を通過すると列車は洞爺(19:28-29)に到着、2列車の到着を待っていた札幌ターミナル行き下り高速貨物3053レが同時に発車した。暇なので6号車のロビー室へ遊びに行くが団体グループみたいのがうるさいので5号車の個室に戻る。

 

個室のBGMを聞いててもつまらないので自宅から持参したMDウォークマンを聞きながら車窓を眺めてボーっとしてたらウトウトしてしまったようで、気が付いたら長万部を通り過ぎて八雲(20:24-24)に到着していた。早い話土曜日の夜は遅くまで飲んで寝不足なのである・・・少しだけ仮眠しようと寝たのであるが函館も青函トンネルも青森も夢の中で目が覚めたのは何と福島駅(5:50-52)の先で時間にして6時くらいだった。「北斗星」が開業して1997年12月21日発車時点で北斗星には34回乗車しているが、21時前に寝たのは今回が最初である(苦笑)。

 

牽引機だけでも確認しようと着替えてから1号車のBコンパートのオハネフ25-2の展望エリアへ行くと田端運転所のロイヤルエンジン、EF81-81のナンバーを確認。5号車に戻ると6時20分なのでロビー室のグランシャリオ側で待っているとアテンダントに呼ばれて食堂車(スシ24-502)の2人用テーブルの椅子に座って早速和風朝食を注文した。列車は郡山(6:31-33)に到着、運ばれて来た熱いお茶を飲みながら待つとすぐに重箱に入った朝食と味噌汁が来て熱々の内に頂くが、安定の美味さにほっこりして別会計のコーヒーも頂きながら最上級のモーニングタイムを過ごした。

 

会計を済ましてミニロビーの自販機で甘くないコーヒーを買って個室に戻るとちょうど那珂川橋梁を渡り終えて黒磯駅を通過するところであったが黒磯駅宇都宮側にある黒磯駅西部直流機留置線にEF65-1019が停まっていたが臨客運用があったようである。黒磯からは関東地方に入ると安心感というか、帰って来た感があるわけで湘南色115系や211系の直流近郊電車を見るとホッとしてしまう。宇都宮(7:56-58)を発車するといよいよ首都圏内に入り、有名撮影地を覗いても今日は平日の月曜日のためか撮影している鉄道写真ファンは殆ど見かけない。

 

そして大宮(8:54-56)に到着・・・乗務員交代も無く、上り北斗星は大宮から乗車する乗車する旅客もいないのに何故2分停車なのか解せないのだが、謎である。下車準備をしながら待っていると荒川橋梁を渡って埼玉県川口市から東京都北区へ入り、京浜東北線や山手線を追い越しながら進んで尾久駅を通過すると尾久客車区と田端運転所が見えてくると鶯谷駅の横を通り過ぎ、上野駅地平ホームに向かうポイントを渡って9:21、定刻で上野駅14番線ホームに到着した。ラッシュアワーが終った時刻とはいえ、駅構内には多くの旅客が溢れていた。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★