夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

特急 ゆうづる1号(人生初の夜行列車)

今から紹介する想い出夜行列車レポートは45年前に北海道修学旅行にて人生初めて乗った夜行列車であり、乗車日時や号車・車番・席番などが全く分からず、当時は乗ってもメモなんて書かなかったので当然感想文的でマトモなブログ記事にはなりません。しかし自分が始めて乗った夜行列車なので何とかブログにUP化したく、当時の時刻表とその時の微かな記憶を頼りに毎週月曜日にUPできるブログ内容に作成してみたのが本ブログである。

 

1975年10月上旬のとある日、高校の修学旅行出発日で上野駅団体待合室集合で13番線の車止め付近にあった立ち食い蕎麦屋の奥を進むと団体待合室に現地集合だった。修学旅行と言えば学年纏めて移動するのが普通だと思うけど、自分の高校は2クラスずつの移動で自分たちのグループはM、H、K、N、R、そして自分の6名で往路の「ゆうづる1号」は既にジャンケンで下段寝台を押さえていた。日本交通公社(現 JTB)の添乗員が現れると団体待合室から19番線へと移動するとすでにこれから乗る寝台特急ゆうづる1号」が入線していた。

 

確か6号車か8号車だと思ったが7号車に非営業の食堂車サシ581が連結されていたのを思い出す。クラスメイトは北海道修学旅行にはしゃいでいたが当方は生まれて始めて乗る夜行列車、そして寝台列車に乗れるのが嬉しくて心の中が張り裂けそうでルンルン気分であった。窓にはベネシャンブラインドが下りて車窓が見れないため、当時からクラスメイトの友達として付き合っていたM君から場所を聞いてハンドルを回して外が見えるようにした。19:50に上野駅を発車した「ゆうづる1号」だが夕飯は各自持参なので僕は上野駅で買ったとんかつ弁当、Mはチキン弁当でこの2種類が人気の様だ。

 

中段や上段の友達は弁当食べる場所がないので下段寝台に呼んだら斜め横に居た担任のK島先生までくる始末。そういえば取手~藤代のデットセクションでは車内照明が消えるのに盛り上って気が付かなかったようである。自分たち6人は隣の非営業・食堂車に潜入を試みたが、「ゆうづる」と「はくつる」は非営業でも共通運用である東京⇔青森間を結んでいた「はつかり」「みちのく」は営業しているのでサシ581の車内は洋食屋の匂い?がして将来はここで食べてやるぞと心に誓う。

 

引率教師が明日の到着は5時だから早く寝る様にと伝言があったけど始めての夜行列車で初めての寝台列車なのだからそんな事は無理に決まってる。先生が寝たのを見計らって車内探検したり、遅くまで下段ベッドでコソコソ声で話したり、初めての経験を楽しんだ。当時の時刻表を見ると寝台特急ゆうづる1号」の停車駅と時刻は水戸(21:15-17)・平(22:32-34)・仙台(0:34-36)・青森(5:03)。高速で9時間も走る寝台特急なのに途中停車駅は3駅しかないのにも驚きだった。当時の上野口583系は13両編成と長く、グリーン車上野駅寄りの2号車に連結してあるのも意表をついた。

 

これは20系「ゆうづる」(下り4・5・6・7号・上り1・2・3・4号)の1号車と2号車にA寝台が連結されている関係があるのかと思ったが関係は無いらしい。1979年10月1日ダイヤ改正から2号車に位置していたグリーン車(サロ581)が6号車に変更になってからはその後は9両編成まで短くなっても6号車へ固定するようになったがこれは485系グリーン車(サロ481)と乗車号車を同じにするためらしい。車内は流石に21時半を過ぎると車内も静まり、僕とM君は下段で遅くまで夜更かしをしていたが流石に先生に見つかってしまい自分もベッドに横になるけどワクワクして寝るのが勿体ないのである。

 

それでも寝たようで窓から風景を確認すると朝靄の西平内駅付近を走行中みたいで車内放送では青函連絡船は5:25出港の3便で乗船名簿の記入を案内しているが我々は団体なので乗船名簿は書く必要なし。眠くて頭が回らないけど青森駅桟橋一岸(いちがん)の第一乗船口から青函航路に乗って椅子席に座ったけど津軽海峡に入ると温帯低気圧の余波を受けて人生初の船酔いを経験するが朝食以外はプロムナードデッキでクラスメイトとふざけていたので船酔いは楽勝だった。

 

到底、想い出夜行列車レポートとは言えない内容でただ乗っているだけで充分に満足だったので資料的な価値は全くありません。しかし自分が始めて経験した夜行列車&寝台列車で北海道修学旅行で「ゆうづる」に乗らなかったらここまで夜行列車に夢中になれなかったと思うし、自分にとっては趣味人生の岐路でもあるし、ただの鉄道好きで終わったかも知れません。よって無理して通常毎週月曜日にUPするブログとしてリリースさせてもらいました。

          ★★★★★Memories of the night train★★★★★