夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

1997年 夜行列車の冬臨状況1

1997年現在で国鉄がJR各社に民営化されて10年というキリのよい年数だが、確実に夜行列車の数は減り、春・夏・秋・冬の四季に走らす臨時列車の季節臨(多客臨)の夜行列車も年々数を減らしている。特に1994年12月に上野発着の東北方面行き臨時夜行急行の「おいらせ」「十和田」「天の川」が消えて翌年の12月には臨時夜行急行「おが」まで完全廃止になっている。そこで今回は1997年の冬臨(1997年12月~1998年1月)夜行列車を中心に紹介するが一部は2月運行も含めます。ちなみに「シュプールは」一部の駅と旅行センターや旅行会社でしか買えないので除外してある。

 

【北海道】急行「カートレインくしろ」は白石~新富士を結ぶ臨時夜行列車で24系25形のハネ3・カニ1・ワキ6の合計10両編成、下りの9609レは白石22:46 新富士6:15で運転日は12/29~31、上りの9606レは新富士22:30 白石5:57で運転日は1/2~4で運行された。

 

【東北・奥羽・常磐寝台特急北斗星トマムサホロ」はスキーシーズン限定で夢空間を連結した新宿~新得を結ぶ臨時寝台特急で24系のロネ2・ハネ4・ハ1・シ1・マニ1の合計9両編成、下りの9011レは新宿16:10⇒新得12:05で運転日は2/12・19・26、上りの9012レは新得13:18⇒新宿9:57で運転日は2/15・22のみ。9012レの回送を新宿から尾久までに返却回送するルートが風変わりで新宿~大崎~新鶴見信号場~鶴見~新鶴見信号場~品川~新宿~池袋~大宮~東大宮操~大宮~上野~尾久というコースである。

 

「エルム81・82号」北斗星の補完的な役割の列車で、北斗星トマムサホロや夢空間北斗星北斗星81・82号で個室や食堂車などの予備編成を使ってしまいオールB寝台車のみで組成して繁忙期を主に設定している。下りの9009レは上野16:14⇒札幌9:50で、運転日は12/26~30・2/4~7、上りの9010レは札幌15:36⇒上野9:50で運転日は1/2~1/5・2/4~8で運行。「はくつる81・82号」今では珍しくなった583系使用の臨時寝台特急で青森運転所の583系9両(ロ1・ハネ8)で運転。下りの8001Mは上野21:45⇒青森7:00、運転日は12/26~30で上りの8002Mは青森21:00⇒上野5:58、運転日は1/1~4。

 

「八甲田」何とか繁忙期のみ運行されてる伝統の臨時夜行急行で夏場はモトトレイン併結もあるので夏臨では運転期間が長いけど冬臨では年末年始のみの設定で、編成は14系ハネ3・14系ハ9(うち指定席4)の合計12両編成。下りの8105レは上野22:16⇒青森9:07、運転日は12/26~30で上りの8108レは青森20:03⇒上野06:30、運転日は1/2~4。「津軽」は1995年の以降の春臨(ゴールデンウィーク期間)から消えてしまったが夏臨と冬臨は設定されている。編成は583系(ロ1・ハネ3・ハ5[指1])9両編成、下りの8411Mは上野22:34⇒青森12:15、運転日は12/26~30で運行。上りの8412Mは青森16:25⇒上野5:52で運転日は1/ 1~4で運行。

 

急行「ホワイトスノー安比・盛岡」は下りのみの運行で花輪線に乗り込んで安比スキー場への輸送と盛岡までの乗客には都合のよいダイヤになっている。24系25形(ハネ4・カニ1)だが一部の運転日は上野~盛岡まではハネ4増結して運転。下り9105レは上野22:18⇒安比高原7:05のダイヤで運転、運転日は1/9・16・23・30・2/6・13・20・17で1/23・30・2/6は盛岡までハネ4両を増結して、下り9105レは安比高原に到着すると3駅先の荒屋新町まで回送してから上りの荒屋新町~盛岡~上野~尾久を全区間回送されるので営業運転はない。因みに花輪線乗り入れが電源車込み5両なのは交換駅での長さ問題とDE10重連荒屋新町で着回しするためのホーム延長の限界からである。

 

【高崎・上信越】「加賀」臨時急行加賀はそもそも信越線経由の臨時夜行急行「能登81・82号」として運転されていたが、1993年の冬臨から上越線経由の臨時夜行急行「加賀」に変更された。全車14系ハザの6両「3両が指定席」で下りの8601レは上野22:13⇒金沢7:15、運転日は12/27.28。上りの8602レは金沢20:30⇒上野5:31、運転日は1/3.4に運転。上越線経由なのに上野~長岡間を田端のEF65PFが牽引するのが興味深い。14系ハ・ハフ6BならPFでも上越線の勾配区間が登れるからの判断とか。

 

上越スキー号」急行上越スキー号は福島県浜通り地方のいわきから新潟県上越地方の六日町までスキー旅客を担って走る臨時夜行急行で毎年運転されている。果たしていわき市常磐線沿線からこの列車に乗って上越地方までスキー・スノボ旅客の需要がどのくらいあるのは読めないが14系座席車6両(指4・自2)でいわき発のみ夜行運転で六日町発は昼から夕方にかけての運転。いわき発の9718レ~9719レはいわき20:37⇒六日町6:46、運転日は1/23・2/13・27の3日間。経由に特徴があり、いわき、水戸、馬橋から武蔵野線の馬橋支線に入り、南流山、大宮操、大宮、高崎、水上、越後湯沢、六日町のコース。

 

夜行列車冬臨状況ごとき1日分で終ると思ったら意外と文章が長くなって2200文字を越えてしまったので来週に続きの1997年・夜行列車の冬臨状況2をUPします。

       ★★★★★Memories of the night train★★★★★