夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 はくつる (B寝台)

1997年5月28日(水曜日)、 翌朝9時までに相手先の会社へ行く出張案件が発生して21時まで残業してからも間に合う寝台特急はくつる」に世話になる。出張での「はくつる」乗車は1996年1月以来で私用での乗車は1996年4月以来で何れにせよ1年振りの乗車だ。昼休みに念のために指定券を購入しに行き、周囲が比較的売れてない席が多い、7号車の更に空席が集まってるエリアの下段を購入してその日は21時まで残業した。飲みながらの遅い夕飯を終らせて上野駅15番線へ行くと青森行き「はくつる」の入線10分前だったので乗車位置で待つ事にする。

 

22:10に尾久客車区からの推進回送が入線するとホームは活気が戻ってきたが早速扉が開いて8号車に乗車すると青森運転所のオハネフ25-117であった。牽引機関車を見学しに先頭へ歩くと田端運転所のEF8197で「はくつる」のヘッドマークを検証するる。やはり鶴のマークは朝とかに見るより、夜の時間帯にマーク意匠面を光で反射させながら深夜に飛び立つ一羽のシチュエーションが素晴らしい。売店で缶ビールとツマミを買ってから8号車に戻るが、全然乗客が増えていない。上野駅を定刻の22:23に発車するとすぐに缶ビールを開けて1人で乾杯。

 

そういえば上野駅からの夜行列車に乗るにも久々で2月28日の寝台特急「北陸」以来の乗車だと記憶するが、上野駅から夜行列車に乗るのが久々なので気分的に懐かしい。大宮(22:49-50)では機関車を撮影している高校生数名のグループが撮影していたけど珍しい機関車でもないのに何だったのだろう?。今回乗車してるオハネフ25-117は1994年12月5日に品川客車区から転属した25形の緩急車付きの100番台だが、そもそもは「あさかぜ1・4号」用として品川客車区で国鉄時代からの長きに渡り、駐在してた客車の1両だけど「あさかぜ1・4号」の事実的廃止により予備車両を含めて全て尾久客車区へ集約する前に青森運転所へ転属移管した。

 

当時の青森運転所持ちの24系は「出羽」「あけぼの」「日本海2・3号」と臨時の「カートレイン北海道」のみであったが1994年12月3日から24系の「はくつる」が青森運転所持ちと分かり納得したのであるが営業を開始した24系「はくつる」は一部を除き24形や25形0番台ばかりの編成(ロコ除く)であった・・・閑 話 休 題。少し早いけど浴衣に着替えて寝台に横たわりながらマッタリする事にする。ゴールデンウィーク後は毎晩遅くまで残業だったので久々の早寝だし、ゴールデンウィーク期間中の夜行列車は全泊ソロだったので開放B寝台で寝るにも久々である。

 

就寝中の停車駅と時刻・・・宇都宮(0:01-01)・盛岡(5:31-35)・一戸(6:25-25)・二戸駅(6:31-31)・三戸駅(6:44)。実際にはトイレで催して三戸到着前に目覚めていたのだが起きて窓の日除けを上げたのは諏訪ノ平駅の手前くらいだった。この周辺は東北本線が馬渕川に沿って線路も川もいい具合にカーブが連続する区間であり、ED75が牽引してた50系が、走っていた国鉄末期から1994年くらいまでは対岸の山の上から俯瞰気味に撮影したものだ。やがて列車は苫米地~北高岩のカーブにかかり、八戸(7:00-02)に到着した。

 

2分停車で売店へ行くと相変らず特製奥入瀬弁当(普通の幕の内弁当)と八戸小唄寿ししか置いてないので甘くない缶コーヒー(甘さ控え目のビタータイプ)を購入して列車に戻ったが八戸駅を発車すると八戸線の線路と分かれて大きく進路を左にとり、八戸市から上北郡、そして三沢市に進む。小牧温泉渋沢公園の横を通ると三沢(7:18-18)に停車すると海と繋がっている汽水湖小川原湖が見えてきた。日本最古の鉄道防雪林が見えて来ると南部縦貫鉄道(廃止は2002年だが、1997年5月6日に休止)の線路が近付き、野辺地(7:40-40)に到着。

 

野辺地駅を発車して大湊線の線路と分かれて暫く進むと陸奥湾が近付いて来たが暫くは海沿いを走ると思いきや、いきなり内陸部方面を進んだりして期待外れだったりする区間なのであるが西平内駅を通過すると大きく左にカーブすると今度こそきたいを持たせる陸奥湾沿いを走り、温泉街が近付くと浅虫温泉駅を通過。このあたりはホタテ貝の養殖でも有名だが野内の液化ガスタンクが石油ターミナルが見えてくると一旦海から離れて東青森駅を通過すると列車は青森信号所を通過して青森駅方面と滝内信号所方面と分かれる箇所から国道7号線をアンダーパスして列車は青森駅に近付いた。

 

正面に青森ベイブリッジ青森県観光物産館の三角の大きなビル「アスパム」が見えてくると寝台特急はくつる」の旅も終わりでゆっくりと青森駅に進入して定刻8:15に到着した。時間に余裕があるのでEF81の全面に行くとマークに虫が着いて一晩走り抜いた姿に感謝して自分は改札を出てタクシー乗り場へ急いだ。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★