夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 出雲4号(B寝台)

1997年4月11日(金曜日)、 出雲市出張も17時前に終り、出雲空港19:00発のJAS278便には余裕で間に合うけど翌日は土曜日だからといつもの病気が発病して(爆笑)出雲市駅のみどりの窓口へ急ぐがタクシーの支払いでクレジットカード決済に時間がかかってタッチの差で寝台特急「出雲2号」には間に合わなかったので「出雲4号」の禁煙車B寝台を11号車下段を指定して打ってもらうと全く売れてないBOX席の下段を入手できた。駅構内の立ち食い蕎麦屋で出雲蕎麦を食べてかにすしと蕎麦のセットのそば弁当を夕飯に買ってキヨスクで家族の土産と僕の晩酌用つまみを買って改札を通りホームに入る。

 

既にDD51-1188に牽引された「出雲2号」は出雲市駅に入線しているが、自分が乗るのは出雲市駅から連結される、5号車から11号車の付属編成なので「出雲4号」が出雲市へ17:18に入線しても乗車出来るのは17:25を過ぎる。出雲市駅西側の側線に留置中の付属編成を本編成に連結するといよいよ乗車で11号車は尾久客車区所属のオハネフ25-128で機関車の次位(機次)なのでDD51サウンドが楽しめそうだ。31分前に発車した「出雲2号」の後を追う様に寝台特急「出雲4号」は出雲市を17:33に発車。

 

予備編成は出雲市駅からの利用なので先頭の11号車は一番空いている車両で僅かに数人乗っているだけだが、検札の車掌によれば同じ禁煙車でも4号車は下段が殆ど予約中との事で前にも書いたけどマルスは3号車から発売して最後が1号車と2号車がラストになるけど1号車はA個のシングルDXで2号車は喫煙B寝台なので実際の禁煙席では11号車がマルスでは最後の発売となるから11号車は空いてて当たり前だし、それを承知して11号車で発券してもらったのである。寝台特急「出雲4号」は宍道(18:10-10)・松江(18:07-07)と停車して宍道湖の夕景には少し早い(松江市日没時刻18:37)のが残念だ。

 

宍道湖に沈む太陽はいい色になっていたけど落陽時刻だと列車は宍道湖でなくて中海横を走行中に太陽が沈んだ感じであった(ちょうどいい時間に通過出来なくて残念だけどこれも運なのだろうなと自分に納得した。車内で食べれるサイズのおつまみ用あご野焼き(飛魚の竹輪)をツマミに缶ビールを飲んでいたら安来(18:28)に停車して米子(18:38-43)では5分停車。なんか食べる物を売ってないかなと物色するけどホームの店は全て閉まっており、ちょうど乗り込んだばかりの車内販売から缶ビールだけは買えたけど危ないところだった。

 

名峰大山がよく見える伯耆大山淀江間では日没時刻になって外はすっかり真っ暗になってしまったが倉吉駅(19:38-39)を発車してから出雲市駅で買った「出雲そば弁当」で夕飯にする。出雲そばと天ぷらにおかずがついてカニ寿司も付く豪華版だけど時間が経過しているので蕎麦がくっつているのが難点だけど美味しく頂いた。飛行機だと羽田まで22,350円+モノレールとJR610円=22,960円、JRの「出雲」Bネだと20,390円でJRが2,570円安いけど飲食費かかるから大差ないって感じ?。鳥取(20:18-20)に入線すると流石に県庁所在地だけあって米子駅より多く乗ってきたが1号車は何とか3割弱が埋まる。

 

しかし自分の隣席や上段はまだ空いており、このままノンゲストなのだろうか?余部橋梁(全長 310.59 m)の通過を待ってから寝ようかと思ったけど浜坂(20:54-55)で眠くなってしまい横になったので余部橋梁の通過は記憶にないのである。以降は就寝中の停車駅と時刻・・・城崎「現城崎温泉」駅(21:38-38)・豊岡駅(21:49-49)・福知山駅(22:49-51)・綾部駅(23:03-04)・京都駅(0:25-33)・米原駅*(0:44-46)・名古屋駅*(2:21-23)・浜松駅*(3:36-37)・静岡駅(4:32-33)・沼津駅(5:13-14)『*印は運転士交代の運転停車』。昨夜は早く目が覚めたので三島駅(通過)くらいで目が覚めたらもう外は明るい。

 

三島市の日の出時刻が、5:18くらいなので流石に4月である(真鶴~早川で「出雲4号」「瀬戸」が撮影出来るのでもうそんな時期なのだ。先頭の11号車である事をいい事に車掌室横の展望スペースに行くと田端運転所のEF65PF、1105号機の勇姿を見る事が出来て満足して寝台に戻ると列車は丹那隧道を抜けて伊東線函南駅の横を通過して熱海(5:31-33)に到着。2分停車で首尾よく自販機で甘さ控え目のジョージア・ゾットを手に入れたので着替えてから通路側の椅子に座ってすっきりビターテイストの缶コーヒーを飲みながら遅春の相模湾を眺める事にした。

 

熱海~湯河原~真鶴~根府川~早川の海沿い車窓を眺めながらマッタリしていると小田原駅を定時通過、5号車の売店(オシ24-701)へサンドイッチとホットコーヒーを買いに移動するが、流石に11号車から5号車とその帰路は流石に遠かったが朝食を食べ終わると清水谷戸隧道を抜けて横浜(6:33-34)に到着。下車準備を済ませて待機していると既に寝台特急「出雲4号」は都内を快走中で品川駅を通過すると既に東京駅に到着して品川運転所への返却回送中である「出雲2号」や「銀河」の回送とすれ違い、時刻通りに定刻6:57に東京駅9番線ホームに到着(結局自分と同じBOXの相客はノンゲストでした)。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★