夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

急行 銀河(B寝台)

1997年2月7日(金曜日)、 東京駅10番線ホームで10歳(小4)の鉄道大好き息子と急行「銀河」の入線を待っていた。実は2週間前に子供が関西の鉄道に乗りたいのと大阪環状線弁天島駅高架下にあった交通科学博物館(現京都鉄道博物館に統合されて閉館)へ行きたいと言い出して小学生が見ても興味ありそうな物は無いけど許諾して「銀河」のB寝台下段は2枚押さえて乗車券代わりに京阪神ミニ周遊券も購入。当初は往復「銀河」を考えたけど寝台は子供半額適用にならず新幹線「ひかり」大人5150円・子供2570円に比べて「銀河」は大人7240円・子供6800円と銀河が高い。

 

よって2月8日は朝から動いて帰路は当日夜の2階建て食堂車が営業している100系の「ひかり120号」へプラン変更。本当は子供が春休みになって青春18きっぷで現地泊も含めて安く行きたかったけど僕が3月になると年度末で仕事が忙しくなり、年次休暇申請も難しいので早々に旅立った次第である。22:51に「銀河」の回送が9番線に入線すると早速禁煙の9号車(オハネフ25-46)に乗車してすぐに先頭に移動して田端運転所のEF65-1111を確認後に飲み物他を購入してから9号車へ戻ると東京駅を23:00発車した。急行「銀河」と言えば9割が出張利用で私用乗車は皆無なのであるが子供は窓をしげしげを見てる。

 

この24系25形は窓が大きいと25形0番台の特徴を特徴をすっかりチェックしている我が子を見ながら缶ビールを飲んでいるとここまで育ったかと思いながら満足する鉄バカ親バカな自分を今更ながらにこの原稿をExcel作成しながら再認識する自分であった。車掌が回って来たので親子で京阪神ミニ周遊券と急行・B寝台券を呈示して時間が時間なので子供だけ早々と寝かせるがカーテン閉めても窓のブラインドが開いているから起きて景色を見ているのがバレバレ。自分も飲み残しのビールを一気に流して寝る準備をしていると品川(23:08)を発車したのですぐにベッドへ収まった。

 

このところ業務多忙で疲れていたため、横浜(23:25-26)発車は覚えていたものの、すぐに寝てしまったようである。就寝中の停車駅と時刻は大船(23:41-42)・小田原(0:14-15)・熱海(0:36-37)・静岡(1:48-55)・岐阜(5:01-02)・米原(5:45-47)・大津(6:33)。京都駅の手前まで寝ていたかったけど子供に起され(近江電鉄の電車が何であるか聞かれて「涙」)いい迷惑だ(苦笑)。こうなる事は覚悟していたから仕方が無い事だけど本人曰く寝たのは小田原の先で起きたのは米原停車中だったらしいが子連れ旅は嫁からは歓迎されるけどやはり気ままな一人旅が私は好きである。

 

しかし子供が親にくっ付いて旅行してくれるのも今だけなので有り難いと思わなければいけないのかも知れない。湖西線の線路が近付くと滋賀県大津市から京都府山科区に入り、山科駅を通過すると列車は東山隧道を越えると新幹線と近付いて京都(6:43-44)に入線した。普段見たことがない車両が停まってたり走ってたりするものだから子供からの質問攻めに合い、通路側の折り畳み椅子に座っていた50代半ばのスーツ姿氏が笑っていたが今日一日えらい目にあいそうだ。京都駅を発車すると数年前に子供と一緒に行った梅小路機関車館が見え、梅小路運転区近くには寝台特急「出雲」を牽引してきたEF65PFが停まっていた。

 

向日町駅を通過すると京キトこと京都総合運転所(旧 向日町運転所)が見えると子供は通路側の窓に顔を近づけて必死に眺めている。特急車両だけでも485系583系キハ181系・681系・24系他が停まっており、特に風貌に特徴がある583系が気に入ったようである。臨時「津軽」が完全廃止になる前に1回は乗せないと・・・なんて思いながら長岡京~山崎の有名撮影地を走りながら大山崎の大カーブ(ここも撮影地として有名)が終る箇所くらいで京都府から大阪府に県境(府境?)に入る。吹田信号場から宮原操車場を経由して尼崎駅へ向かう北方貨物線と分かれて新大阪(7:13-14)に到着。

 

新大阪駅を発車した急行「銀河」は淀川橋梁を渡り、西の都・大阪駅へ定時で7:19に3番線ホームに到着した。梅地下の早起き喫茶店(「銀河」で大阪出張する際に利用する店)でモーニングサービスを食べてから京阪神ミニ周遊券フル利用の子供が乗りたい電車に乗せる&交通科学博物館を見物する旅が始まり、岐路は新神戸17:10発の「ひかり120号」に乗り込み、荷物だけ置いてから100系2階建て食堂車(8号車)へ直行。夕飯時間にはまだ早いのと土曜日なので出張帰りのビジネスマンが居ないので親子で同じテーブルの窓際に座れたので安心した。

 

今日は何でも好きな物頼んでいいぞと言うとメニューを見ながらハンバーグステーキセットを注文、僕はカキフライでビールを飲んでからビーフカレーで〆た。僕にとって新幹線食堂車のカレーは想い出がある。今から52年前のEXP70こと、大阪万博へ行く際に「こだま」のビュッフェで食べたのがビーフカレーであり、想い出の味なのだ。子供が味見すると食堂車のカレーは美味しいと子供ながら生意気な事を言ってたけど血筋は争えないと嬉しくも目頭が熱くなった100系新幹線食堂車であった。その後も追加のコーヒーやバニラアイスクリームを注文して帰路銀河とひかりとの差額(大人2,100円+子供4,230円)は美味しく頂きました。

 

急行銀河のレポートは数多くあるため、マンネリ打開で今回は趣向を変えてみました

 

       ★★★★★Memories of the night train★★★★★