夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

急行 能登(489系・自由席)

本件は子供が特急「白山」のラウンジ&コンビニエンスカーに乗りたいと言い出した事が発端で年が明けたら乗りに連れてってあげるよと口約束したのだが、行きか帰りに乗車する急行「能登」はスキー客で混雑する事を思い出して急遽年明けは辞めて無理やり年内に予定を変更して1996年12月7日(土曜日)出発に変更して帰路は福井から上野まで急行「能登」で戻るプランを立てて当時都区内発14,730円だった北陸ワイド周遊券を購入(子供は半額の子供用を購入)。都区内~福井の乗車券が往復で16,860円、急行能登の自由席分が1,240円、特急「白山」の糸魚川~金沢間の自由席特急券が1,750円、金沢~福井間の自由席特急券1,130円で総額20,980円かかるのが北陸ワイド周遊券だと14,730円で済むのは大助かりである(大人だと通常購入より6,250円安くなり、ラッキー)。

 

上野(8:30)から金沢(14:36)まで特急「白山」の9号車・禁煙自由席に座って旅を楽しみ、横川駅では名物の峠の釜飯を購入して489系台車の空気バネをパンクさせて横軽こと1997年10月1日に廃止されてしまう碓氷峠を楽しみ、車内が大幅に空いた長野~直江津間では6号車のラウンジ&コンビニエンスカーへ移動して電子レンジ暖めメニューだけどうなぎご飯やカレーライスを食べて息子も満足したようだが自分もラウンジ&コンビニエンスカー連結の「白山」フル乗車は今回初めてだけど食堂車が営業している時期は何回かフル乗車している。金沢で土産を買ってスーパー雷鳥で福井まで移動。

 

1996年12月7日(土曜日)、 福井名物・ヨーロッパ軒のソースカツ丼で子供と夕飯を済ませて福井若狭名物の小鯛のささ漬と翌日まで日持ちする焼き鯖寿司(嫁からの希望)を購入して福井駅2番線で急行「能登」の9号車(禁煙自由席)乗車口で待っていると489系「能登」に乗るのも初めてである。1994年1月に上野~直江津間、1995年1月に上野~長野間で2回ほど乗ってるだけ。上越線経由の旧客「能登」や信越線経由の14系で運転していた「能登」なら何回かフル乗車済みだが福井駅から夜行列車に乗るのは急行「越前」以来になる。

 

21:10くらいに急行「能登」が回送電車で入線したので早速9号車に乗り込むと金沢運転所のクハ489-5に乗り込んでシートがフリーストップリクライニングシートのR55系列なのを確認して前の席を回して進行方向右側をボックスにしてキープする。R55系シートはキハ183系500番台で使われたフリーストップリクライニングシートで「能登」や「白山」だと1号車と9号車のクハ481のみに使われており、他の普通座席車はR51改の簡易リクライニングシートだがR55でもシートピッチは狭いままだけど2人で4席確保できれば大差はないけど問題は金沢駅富山駅での乗車人数如何だと思われる。

 

21:27発の特急「加越7号」が発車すると急行「能登」も追いかける様に福井駅を21:34に発車したが9号車の乗車率は3割も乗っていないので誰も座っていないシートも多い。平日だと仕事帰りのホームライナーみたいな使われ方もあるのだろうが幸い今日は土曜日である。夕飯食べた時間帯が早かったのでコンビニオニギリみたいな鱒の寿司を子供と夜食に食べて自分はビールのツマミにした。芦原温泉(21:45)・加賀温泉(21:57)・小松(22:07-08)・松任(22:22)と停車して金沢(22:30-32)に入線。1996年当時、北陸地方の乗車客数が一番多い金沢駅だが下車客も多いので少し増えたくらい。

 

流石に12月最初の土曜日は旅行客も少ないようであるが子供は「また来た金沢駅」と喜んでいるのは11月3連休に往復寝台特急「北陸」利用で金沢へ来ているから。このままの状態が続けば1BOX確保で足を伸ばして寝て行けそうだが富山駅での利用客が多いと分からない状態である。子供が6号車のラウンジ&コンビニエンスカーの様子を見てきて戻ってきたら営業してなかったの事で流石に夜間~深夜~早朝まで営業したら人件費だけでも大赤字になる件を説明。七尾線との乗換駅でもある津幡(22:41-42)を発車して富山県との県境を倶利伽羅峠で越えて石動(22:51)に到着。

 

各停車駅の入線時にはホームに並ぶ乗客もいるのに流石に一番先頭(直江津からは最後尾になる)の端は好まれないのか乗って来る乗客も少なめでお陰で助かる。高岡(23:02-02)・小杉(23:09)と停車して富山(23:18-20)に到着。流石に北陸第二の都市にある駅だけあって乗って来る乗客は多くて最悪BOXにした席を元に戻して放出しないとマズイかなと思ったけど下車する人もそこそこいてBOXにした席をキープする事は出来た。時間が時間なので子供を窓際に足を伸ばした状態で席をリクライニングして僕は通路側に反対向きで同じ様に足を伸ばしてから休む事にしよう。

 

既に列車内は富山発車時点で減光されているが今朝は早起きして特急「白山」の発車1時前から並んでいたので早起きして僕自身も眠い。寝る前にトイレに行った序に8号車から6号車の様子を覗いてみたが、6~7号車の喫煙自由席はそこそこ混雑している。滑川(23:31-32)発車を機に自分も寝る事にしたが以降は就寝中の停車駅と時刻・・・魚津(23:38-39)・黒部(23:44-44)・入善(23:55)・泊(23:58)・糸魚川(0:18-20)・直江津(0:48-53)・高田(1:02)・新井(1:11)・妙高高原(1:29-30)・長野(2:31-32)・上田(2:56-56)・小諸(3:09-10)・軽井沢(3:27-35)・横川(3:59-4:03)・高崎(4:25-31)。

 

因みに豊野駅で約25分の運転停車して西上田~上田で下り急行「能登」とすれ違っている筈だが完全に爆睡してたので全て夢の中だし、横川~軽井沢の碓氷峠も夢の中だったようだ。この区間は往路の特急「白山」で見て感じたからいいや(感じるというのは座屈現象防止のためにDT32/TR69台車の空気バネを無効化させて碓氷峠を走るため、ショックにより乗り心地が悪い事。目が覚めたら熊谷到着まじかだったが、流石に5時では外はまだ暗い。そういえば目が覚めた時に気が付いたのだけど車内の席がそこそこ埋まっているけど直江津か長野で乗って来たのだろうか?

 

熊谷(5:02-03)を発車してもまだ頭は寝ているようで少しウトウトしながら二度寝を楽しんで完全に目が覚めたら北本駅を通過するところで子供に起されたようでもある。子供に赤羽で降りた方が早く家に着けるよと提案しても上野駅で写真を撮りたいらしく赤羽下車は却下されて大宮(5:39-40)へ入線した。下車準備をしながら子供に今回の旅について色々聞き、まだ乗ってみたい列車はあるのかという問いにトワイライトエクスプレスの展望スイートと言われて絶句する。来年か再来年に考えてみるけど展望スイートは無理だと説明しても展望スイートがいいと聞かない。

 

聞かないフリして下車準備をしていると赤羽(5:53)を発車していよいよ上野駅の地平ホームに入るポイントに入って6:05、終着駅でもある上野駅18番線ホームに到着して今回の旅を終えた。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★