夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北陸(B1)

1996年6月11日(火曜日)、 賞与支給日の翌日に急遽金沢出張が決まり、20時までは自分本来の仕事もあって新幹線と特急乗り継ぎでは間に合わない・・・夜行列車で行くしかなく、出張自体は15時くらいに決まったので特急寝台券の確保だけしておこうとソロに空があるので2号車11番ソロだけは確保しておいた。21時まで残業してこの時間帯の上野駅は駅弁が無い可能性も高く、職場近くの22時まで営業している中華料理屋でビール飲みながら夕飯を済ましてから上野駅へ向かった。

 

上野駅15番線ホームの先頭で「北陸」を待つと22:48に推進運転でスハネフ14のディーセル発電機の音も高らかに入線すると先頭に連結されていたのは長岡運転所のEF64-1032を確認後に2号車まで延々と戻るのが無駄な努力というか意味が無い事だと思ったりしながら心の葛藤が起きている。2号車のスハネ14-703(オハネ14-106が種車)へ乗り込むとソロとシャワーカーの合造車でシャワーの待合室というか談話室みたいなのがあって3号車には飲み物の自販機があるのが有り難い。

 

上野駅を23:03に発車するとすぐに金沢車掌区の車掌が来たのでキップ類を見せて個室カードキーを貰いシャワーカードを購入したらすぐに北斗星タオルとシャンプー・ボディーシャンプーが入ってる出雲3・2号のシングルDXへ乗車した時に貰ったファスナー付きのポーチへ入れて浴衣を持参して同じ号車のシャワールームへ行くとA室は使用中だったけどB室は空いてて、バスマットが乾いているので1番風呂ならぬ1番シャワーを頂いて昼間の汗を流した。出張が多いので勤務先のロッカーの中には代えのワイシャツやネクタイに下着や靴下と個室のシャワーに対応出来るグッズ(他にも歯ブラシや小型シェーバーなどが格納してあるのである。

 

車内備え付けの浴衣に着替えて個室に戻り、さっきまで来てたワイシャツとスーツはハンガーにかけて濡れたタオルは100均の折り畳みハンガーにかけておく。3号車の自販機で缶ビールを買って喉の渇きを癒すとやはりシャワー後のビールは美味くてゴクゴクと一期飲みしたら列車は大宮駅(23:28-30)を発車したので、自分も今夜はこの辺で寝る事にするが因みに乗車した2号車11番ソロは私好みの1階部屋でした(ラッキー)。以降は就寝中に停車した駅の時刻・・・高崎駅(0:28-30)・水上駅*(1:21-23)・長岡駅*(2:46-3:10)・直江津駅*(4:06-08)・糸魚川駅(4:37-37)・魚津駅(5:16-16)・富山(5:36-38)・高岡(554-54)「*が付く駅は運転停車」。

 

深夜に2回くらい目が覚めたけど昨夜は0時前に寝たにも関わらず眠くて寝不足気味であるが「北陸」は始発駅の上野発車が23:03と遅い時間なのでどうしても6時間前後くらいしか寝れないので寝不足になる傾向がある寝台特急でもある。出来れば上野駅発車を昔みたいに21時台や22時台に戻すか、チェックアウトサービスを復活させてもらいたいものだ。朝起きたのは高岡発車けど金沢まで残り36分なので急いで歯磨き等洗面を終らせて個室に戻って下車準備を行うが、今日の日の出時刻は4時半なので眩しい太陽が目を覚ましてくれるようだ。

 

列車は津幡駅(6:17-18)へ停車して車窓右手に金沢運転所のヤードが見えて来ると終着駅の金沢駅も近い。毎回寝台特急「北陸」に乗るシーズンは秋だったり冬だったりで日の長い時期に乗った事があまりないのでいつも金沢到着まで車窓は薄暗いイメージがあるのだが今日は早くから明るくていつもの「北陸」らしくない「北陸」であったけど6:30に終着駅の金沢駅へ到着した。牽引機を確認しに専用へ移動すると長岡運転所のEF81-144に北陸のヘッドマークが付いた姿を目に焼き付けて回送列車を見送ってから早起き喫茶店でモーニングタイムを注文してコーヒーをお代わりしてから出張先へ移動した。

 

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★