夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 鳥海(B寝台)

1996年2月9日(金曜日)、 2月の三連休初日前夜に自分は上野駅14番線ホームで青森行きの寝台特急「鳥海」の1号車乗車位置目標でゴム長と大きめのフードが付いた防寒ブルゾン姿の雪国装備にて2021列車「鳥海」の入線を待っていた。実は札幌発基準で2/5から2/12の夜行急行「はまなす」の一部編成が秋田まで臨時延長(「9602レ」9:30秋田着、「9601レ」18:55秋田発)で撮影は朝方が中心の9602レになるけど奥羽線に入るED75牽引の夜行もなくなり、寝台車+14系ハザの4両と編成は短いけどED75-700が定期列車のヘッドマークを掲載して単線が多い奥羽線を走る姿を拝めるのは何とも嬉しい話。

 

本来なら毎週金曜日は定時退勤日なのだが2月頭早々に年度末多忙に入っており、19時まで残業したので家で夕飯を食べる時間はなく、この時間帯上野駅では好みの弁当は売り切れているため、職場から帰宅する時にチキン弁当を購入して帰宅後上野駅まで持参してきた。21:08に14番線へ「鳥海」の回送になる回2021列車が入線すると早速1号車に乗車すると青森運転所のオハネフ24-25で、荷物を置いてから先頭へ移動すると長岡運転所のEF81-138であった。ブルートレインを牽引する機関車は貫通扉があるEF64やEF65PFが似合うと思う。

 

どうも非貫通の機関車(EF58・EF65-500除く)は個人的に萌えないのだがそれでも今宵の81-139はツララ切りのヒサシがついてるからいいけど残雪のある鳥海山を模した丸いヘッドマークが格好良い。山男ロコEF64牽引ならもっとほれぼれしく見れるのに寝台特急「鳥海」も1993年11月29日から、上野~青森間が長岡運転所のEF81通し運用になってしまい、EF64-1000の上野~新津区間は廃止されてしまったのが残念。発車9分前になったのでホーム売店経由で缶ビールを購入して最後尾の1号車へ戻ると1号車は10人も乗ってない状況だが同じく禁煙車の4号車は6割くらいは乗っているのはマルスが3号車から売って2号車と1号車が最後になるマルスの盲点だ。

 

 上野駅を定時の21:43に発車した寝台特急「鳥海」だが、1号車は車掌室がある車両なので車掌がすぐに来たため、切符類を見せて自宅へ帰宅する時に買ったチキン弁当(750円)と缶ビールで遅めの夕飯を楽しんでいると東北自動車道のSAで休憩しているk君から携帯電話が着信して明日の下車駅の打ち合わせを行う。携帯電話の導入で本当に便利になったけど当時は通話料がまだ高く、メールやショートメールの類は無かったので電話通話のみしかなかったのである。飲食を終えて最後尾となる1号車の展望スペースで後方へ流れゆく夜景を眺めていると大宮駅(21:49-49)に停車となる。

 

2月から年度末多忙で残業で睡眠不足気味なので今夜も早く就寝するためベッドに入って前回寝台特急「鳥海」に乗ったのは2年前の今頃(1994年2月)だったなと2年前を振り返ったらいつの間にか寝てしまった様である・・・就寝中の停車駅時刻(<>は運転停車は下記のとおり。高崎(22:50-53)・水上<23:42-44>・長岡<1:04-06>・新津<1:43-45>・村上(2:48-48)・あつみ温泉(3:37-37)・鶴岡(4:06-09)・余目(4:23-23)・酒田(4:35-37)・遊佐(4:49-49)・象潟(5:14-14)・仁賀(5:24-24)・羽後本荘(5:38-38)。

 

7時間は完全熟睡したようで念の為に設定した携帯電話のアラームが鳴る前に起きたので洗面などを終らして下車準備を済ましていると秋田駅(6:15-18)へ到着した。この時間でも6:00発の特急「たざわ2号」の盛岡行きがホームで弁当を売ってるから寝台特急「鳥海」のホームでも弁当売り人がいるのは判っているけど扉が開くのと同時にホームへ出ると駅弁販売員を見つけてこの時間帯は「あきたこまち弁当」(850円)しか売らないそうだが早速「あきたこまち弁当」と温かい緑茶を購入して車内に戻る。秋田からはヒルネになるけど人が少ない内にまだ暖かい弁当を頂こうではないか。

 

列車は八郎潟(6:42-43)・森岳(6:58-59)・東能代(7:11-14)と停車するとようやく朝らしくなったけど1号車は相変わらず空いており、ヒルネの利用客も乗って来ない。車窓は相変わらずの雪景色で雪の量も多そうだがこんなに雪があるならスノーシューも持ってくればよかったかも知れない。東能代発車後にK君から次の二ツ井で下車確認の電話が来たので下車準備を済ませて今までズボンの内側に隠しておいたゴム長靴のマチを閉じて定時到着 (7:29-29)した二ツ井駅で下車して改札を抜けるとK君が待っていたので早速車に同乗させてもらう。

 

 急行「はまなす」(9602レ)は二ツ井駅で9分停車するので二ツ井~前山へ行くがここの撮影地は朝の下り列車が順光だが二ツ井の9分停車を生かして手前で何とか1コマ撮影したく移動して定番でない場所へ行くと影が出ない、明るい曇のような天気なので急行「はまなす」を撮影したら南秋田運転所のED75-757が「はまなす」のヘッドマークを付けてゆっくり通過した。すぐに追いかけて 鯉川八郎潟へ行くがスケールが大きい巨大水田エリアでED75牽引のハネ2B+ハザ2Bでは編成が短すぎるけど短いレンズで近付いてヘッドマークを付けたED75をクローズアップして撮影してみた。

 

急いで花輪線に戻り、雪晴れのキハ52を撮影して日没後は秋田駅へ移動して札幌行き急行「はまなす」を秋田駅ホームで長時間露光撮影して翌日は「鳥海」と急行「はまなす(9602レ)撮影後に花輪線キハ52を撮影して過ごして岐路は「あけぼの」で帰る。

 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★