夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

大垣夜行 375M(グリーン車)

1996年1月13日(土曜日)、45年近くも愛用して乗って来た通称「大垣夜行」が同年3月16日ダイヤ改正で全車指定席の快速「ムーンライトながら」に変更されて車両も特急用の373系へと変わり、青春18きっぷ利用期間中だと思い立った時には乗れないので利便性は均しく悪くなる。年末年始・春休み・夏休み期間中には多分臨時大垣夜行(救済臨)が設定されると予測するが定期列車時期に空いてる時期を見計らって少し早めの1月3連休前夜に予定を絞るが数日前に子供も行くと言い出して土曜日出発で1日ずらした。

 

青春18きっぷが使えない時期でも3連休中なので混雑しない訳がないので自分だけ早めに東京駅9番線ホームに5号車の4号車寄りの乗車位置に発車時刻の3時間前へ行くと1番乗りだったが4号車には既に1名先着してて驚く。大垣夜行=並ぶが鉄則なので苦にはならないけど小学3年生の息子には苦行だと思うので10時頃に嫁が連れて来る筈である。出発してる人は金曜日の夜から出てるので土曜日発は空いてそうな気がするけど発車2時間前になると少しずつ並ぶ人が増えて来た。そうこうする内に嫁が子供を連れてきたので大垣夜行の自由席グリーン券(1860円)を渡す。

 

子供のグリーン車利用は贅沢だけど父親と同一行程なら問題はなかろうと思うがグリーン車は大人の証なのでマナーが必要だから乗る前にレクチャーするが本人は興奮して上の空っぽい。今回は都区内発の名古屋・岐阜ミニ周遊券(17510円「子供半額」)なので東海道線:大高~岐阜、関西線:名古屋~四日市、中央線:名古屋~中津川、高山線:名古屋~美濃太田太多線:美濃太田~多治見なので翌日夜の375Mまではそのエリアを徘徊する事になりそうだ。入線直前になると行列も伸びたけど5号車は全員座れる範囲内の混雑程度なので入線直前でも殺伐としないのがいい。

 

22:33に回送電車が入線すると5号車のサロ165-125に乗り込んで5号車のやや4号車寄りの進行方向右側の窓が大きい方の席をキープしてから売店で缶入り水割りウィスキーとツマミを買って車内に戻る。23:40に東京駅を発車すると5号車の空席が4~5席ほどあったが新橋(23:43)で全て埋まり、東京のオフィスビル街の夜景を眺めながら缶入り水割りウィスキーを飲みながら大垣夜行グリーン車に乗るのはこれが最後かと感傷に耽っていたら車掌が現れたので親子でグリーン券と名古屋・岐阜ミニ周遊券を呈示して岐阜~大垣間のはみ出し乗車券を作ってもらった。

 

旧東京機関区の横を通ると一番倉にロイヤルエンジンこと、EF5861が休んでいる姿を確認できて安心。本日や明日の成田臨運用に入れば田端運転所で休んでる筈なので今日か明日はEF5889充当となるようである。品川(23:49)を発車すると土曜日だけあって仕事帰りの乗客は少ないけど6号車の普通車はそこそこの乗車率で通路やデッキに立っている乗客が10名以上いるのは三連休の影響か?。近年は大垣夜行と言えば青春18きっぷの時期しか乗らないので通常の乗客流動率が分からないけど川崎(23:58)を発車してすぐに日付が変わると横浜(0:06-07)を発車してグリーン車は減光される。

 

子供は早々寝ちゃったし、お酒も全て飲んだので流れる車窓を眺めながら初めて乗った347Mや344M・大垣夜行の想い出に浸りながら当時の想い出を懐かしく回想しながら今回で最後になるであろう下り大垣夜行フル乗車を楽しんでいると戸塚(0:17)・大船(0:22-23)と停車しながら藤沢市に入った。前回の375Mフル乗車は1995年8月のお盆時期で子供と京都市内にある梅小路機関車館(現京都鉄道博物館)へ行くのに乗車しているが実は1996年は1月3日に品川から富士駅まで青春18きっぷの消化で由比~興津へEF65ユーロ色の12系臨客と上りブルートレイン撮影で臨時大垣夜行・9375Mへ乗車した。

 

「1995年・夜行列車の列車別ランキング」では大垣夜行が2位だったけど1997年からは確実に3位以下転落が予想される。かつては"夜行列車の列車別ランキング"で「八甲田」や「津軽」が絶えず1位争いをしていたが1996年は乗車回数0では掠りもせず、「大垣夜行」もきっと同じ様に消えてゆく運命の列車なのだろう?・・・なんて考えていたら早々と寝てしまったようだ(実は12日の夜は品川駅と大船駅583系シュプール上越の長時間露光撮影をして帰宅は深夜1時過ぎで帰宅、13日(土曜日)は早朝から強風で2時間遅延の「鳥海」を北本~桶川まで撮影に行って寝不足だったのである。

 

就寝中の停車駅時刻(一部抜粋)・・・小田原(1:01-05)・熱海(1:22-24)・三島(1:35-36)・沼津(1:42-47)・富士(2:02-03)・静岡(2:33-40)・浜松(3:39-4:15)・豊橋(4:49-52)・蒲郡(5:09-09)・岡崎(5:23)・三河安城(5:34)・大府(5:46)。昨夜は辻堂までは覚えていたけど茅ヶ崎相模川を渡ったのに全く気が付かないまま寝てしまったようだ。深夜窓際に座ってる子供がトイレか何処かに行くため、僕の足を蹴飛ばして行ったのは覚えてるけど目が覚めたら笠寺で名古屋到着の車内放送が天井から聞こえていた。

 

普段なら小田原や熱海くらいまで起きているのだがやはり金曜日の深夜1時帰宅と早朝5時から遅延「鳥海」撮影で寝不足だったようだが375Mは定刻で名古屋(6:08-14)へ到着。青春18きっぷ期間でないから名古屋から下り新幹線(「ひかり59号」や「ひかり61号」)へ乗り換える乗客が多く、5号車も名古屋で半数以上が下車。これが青春18きっぷ期間だと7~8割が大垣まで乗り続けるのだが青春18きっぷ適用外期だと客層も違うようである。名古屋での6分停車で朝の缶コーヒーと息子用のジュースを買って朝のまったり時間を過ごしながら西へ向かう。

 

稲沢駅くらいでJR愛知機関区横を通るとつい停まっているDD51EF64を眺めていると木曽川橋梁を渡り、列車は岐阜(6:43-43)に到着した。岐阜を発車すると13分で終着大垣駅なので降りる支度をして待っていると西岐阜と穂積に停車しながら375Mは定刻6:56に大垣駅1番線ホームへ入線した。大垣始発7:11発の新快速5122Mで名古屋駅に戻り、朝食がまだなので名古屋名物モーニング(コーヒーなど飲み物を注文するとサービスでトーストとゆで卵(店によってはサラダも)サービスされる喫茶店で朝食を食べに行く。

 

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★