夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 瀬戸(B寝台)

1995年8月30日(水曜日)、 岡山出張+軽く接待で帰路の最終新幹線(岡山20:09発東京行き「のぞみ28号」に余裕で間に合わなくてこれは寝台特急「瀬戸」で戻るしかないと諦め顔で特急寝台券を発券してもらい、岡山駅11番線ホームで寝台特急「瀬戸」の入線を待っていた。上り「瀬戸」に乗車するのは本当に久々で前回に乗車したのは本四備讃線瀬戸大橋線)が開業する前だと思われる。13号車の乗車口で待機していると遠くからハイビームのヘッドライトが近付き、21:42に田端運転所のEF65-1100が牽引して入線した。

 

早速先頭車である13号車(下関運転所のオハネフ25-145)へ乗り込み指定された9番下段に荷物を置いて発車を待つ。そういえば「瀬戸」と共通運用の「あさかぜ」は8号車から13号車の付属編成(広附101・広附102・広附103・広附104運用)は全て広島運転所の所属だったけど気が付いたら全て下関運転所に統合集約されていた(1994年12月ダイヤ改正で変更だったような?)。岡山駅を21:44に発車した寝台特急「瀬戸」の13号車は下段も空がある有様だけど切符拝見に来た岡山車掌区のレチによれば約半分は売れてるそうである。乗車率なんて聞いたから出張の常連客に見られたのか「いつもご乗車ありがとうございます」なんて言われて照れ臭いわ(笑)。

 

早速浴衣に着替えて岡山駅で購入した缶ビールを飲みながら寝台列車独特の旅情を楽しんでいると熊山~万富の鉄橋(吉井川橋梁)と上郡~三石のS字カーブは音と揺れの体感で分かったが明日は東京駅に着いたらそのまま出社するので今夜は早めに就寝した。以降は就寝中の停車駅と時刻・・・姫路駅(22:50-51)・三ノ宮駅(23:37-38)・大阪駅(0:02-05)・米原駅(1:31-33)・岐阜駅(2:10-11)・名古屋駅(2:33-37)・浜松駅(3:49-50)・静岡駅(4:45-46)・富士駅(5:13-13)・熱海駅(5:43-44)。因みに米原、岐阜、名古屋、浜松は運転停車米原と浜松がEF65PFの運転士交代。

 

岐阜と名古屋の運転停車は電源車・カニ24-100番台の荷物輸送の荷扱いで、電源車が連結されない編成だと1号車・オハネフ25-300番台に設けてある荷物室からの荷扱い停車となる。朝目が覚めたのは6時くらいで早川~小田原を走行中だったがもう海は望めない区間に入ってしまったため、少し二度寝して起きたのは茅ヶ崎~辻堂あたりだった。なんだかんだで7時間は寝たので4号車のラウンジカーまで延々と歩き、自販機で缶コーヒーを買ってその場で飲んでからまた13号車まで延々と遥々歩いて戻って下車準備をしていたら横浜駅(6:46-47)に停車した。

 

8分ほどで多摩川を渡ると東京に戻ってきた嬉しさと寝台特急「瀬戸」を降りないといけない寂しさが混じり合うがネクタイを締めると気分も引き締まり、品川駅を定時で通過すると途中、東京駅から回送された「銀河」「出雲2号」そして「出雲4号」とすれ違い、寝台特急「瀬戸」は7:12に定時で東京駅9番線ホームへ到着した。東京駅に下車すると快適なエアコンに慣れた体には暑さが応えるけどスーツの上着を手に持ってホームを歩くと既に朝のラッシュアワーが始まっている。このまま出社するには早いので八重洲口を出て煎れたてのコーヒーと朝食が楽しめる早起きカフェへと姿を消す。

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★