夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

特急 オホーツク9号(自由席)

1995年7月29日(土曜日)、札幌駅7番線ホームにて網走行き夜行特急「オホーツク9号」の入線を5号車乗車位置にて小学校3年生の長男と待っていた。実は札幌駅から釧網線への夜行列車アクセスは函館本線石北線経由と石勝線・根室線経由の2種類があって「おおぞら13号」の自由席は喫煙車1両しかなく、夏臨の増結有無と内部に勤めてる知人に調べてもらい、更に「オホーツク9号」「おおぞら13号」の自由席混雑度についても詳しい人から調べてもらった。夜行自由席増結の件は無く、自由席混雑度においては平日なら前者が確実に混雑するけど土曜日や休日なら大差なしとの事で禁煙車がある網走行きに決定。

 

余裕を持って発車1時間前に並んだけど並ぶ人は意外と少なく、6番線にキハ400・480にスハネフ14を挟んだ滑稽な姿の急行「利尻」が発車すると5号車の乗車位置にも6名くらいの列が出来て7番線から22:47発の千歳行き普通1858Mが発車すると、入れ違いに23:05発の夜行特急「オホーツク9号」がすぐに入線した。早速禁煙自由席である5号車に乗ると札幌運転所のキハ183-904(試作車)である。乗るならキハ183N編成やキハ183NN編成の方がいいけどN編成やNN編成は特急「北斗」限定運用なのだから致し方が無い。前の席を回して1BOX確保してから飲み物購入してから発車を待つ。

 

土曜日は流石に休みの企業が多いのか土曜日の夜行を帰宅に使うサラリーマンやOLの乗車は皆無で乗ってる人も接客業の仕事帰りや旅行・所用組が目立つ程度で、ワイド周遊券利用の若手が目立つ程度で寝台車や指定席の利用客が、多いのかも知れない。6番線から釧路行きの「おおぞら13号」が発車すると我が特急オホーツク9号も5分後を白石駅まで追いかける様に札幌駅を23:05発車した。今回乗車したキハ183-904は道内のキハ80系取替用として1979年に函館運転所へ配備された特急「おおぞら」用試作第2編成(キハ183・キハ182・キロ182・キハ182・キハ184・キハ183)である。

 

特急「オホーツク9号」は江別(23:24)・岩見沢(23:41-41)・美唄(23:55)に停車する乗り込んで来る客はいるけ長距離客の装いではなく、途中で降りる客筋だと予想。今夜はワンボックス占領しても迷惑になりそうもなく本当によかった。自分にとって石北線の夜行列車は本当に久々で、1984年に夜行「大雪」に乗った以来である。夜行「大雪」の10系寝台車が14系ハネに変わったのが1983年7月20日からなので「利尻」も「大雪」も旧型客車時代の方が長く乗ってるのだが1986年くらいから1989年まで「利尻」「大雪」「まりも」の沿線撮影には何回も来ているのに乗る機会が殆ど無かったようである。

 

2席分を子供のベッドにすると僕は足を伸ばせなくなるのだが子供が寝返りを打った時に窓際の壁と子供の頭に間に隙間ができたのでそこに足指部分を入れさせてもらう。列車は砂川(0:10)・滝川(0:17-18)・深川(0:36-37)と停車するがやはり座席夜行だと眠れないのが辛い。夜行急行ならB寝台車を取るけど特急格上げすると親子2人だと寝台券込みで16,000円越えは負担増でその分を帰路「北斗星」で使うとか、食事やお土産をグレードアップした方がいいかなとも思ってしまう。乗車時間が7時間なら座席車で充分(当然出張などは別です)だと思ってしまう。

 

やがて特急「オホーツク9号」は北海道第二の都市お膝元駅である旭川駅(1:01-15)に到着すると近距離客の殆どが下車してしまった。機関車交換もないのに14分も停車するのは不明であるが旧客時代から深夜の旭川駅で駅弁を売っていた時が何とも懐かしいとか思っていたら旭川駅発車前から夢路を辿ってしまったらしい。就寝中の停車駅並びに時刻は以下のとおり、当麻駅(1:39)・上川(2:15-24)・白滝駅(3:22)・丸瀬布駅(3:43)・遠軽駅(4:05-09)・生田原駅(4:27)・留辺蘂駅(4:54)・北見駅(5:16-17)・美幌駅(5:43-44)。目が覚めたらちょうど女満別駅(5:57)に停車しており、何とか4時間半は寝れたけどそれでも流石に眠い。

 

急いで朝の支度と下車準備を行い子供をトイレに生かせて一息していると網走湖の周囲を走って特急「 オホーツク9号」は約15秒早く終着駅の網走へ6:15到着した。6:44発、釧網線始発列車4725Dまで29分の接続だが子供のリュックも持って全力疾走で4725Dのオホーツク海側のボックス席を何とか死守して子供に席で待っててもらい自分は網走駅の改札を出てみどりの窓口で7月31日発の上り北斗星・SA1の空室調べをすると北斗星4号の9号車に空があるので帰路の原券/北斗星2号・B2と北斗星4号・SA1(2人利用)に乗変して差額を支払い、乗変したマルス券を確認して弁当屋で朝食の駅弁(かにめし700円)と飲み物を購入して釧網線4725Dに戻ると発車5分前だった。

 

今日は4725Dで標茶まで行って下車したい駅へ立ち寄りながら行きつ戻りつしながら楽しみ、川湯温泉駅から無料送迎車で川湯温泉のお得な温泉宿に泊まった。

 

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★