夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 北斗星1号(B1)

1995年4月29日(土)、上野駅13番線ホームで「北斗星1号」の入線を待っていたが、昨夜の臨時急行「妙高」(14系座席車)では全く寝てないので非常に眠い。今回の北海道入りは1995年9月4日で廃止になる深名線のキハ53に於ける、風景写真と1992年に試作車が世に出たDF200の量産車が1994年9月から着々と増備落成して函館本線室蘭本線五稜郭東室蘭の非電化区間で走ってるため、DD51牽引貨物に危機感を感じての撮影行き・決定である。それにしても下り「北斗星」に乗るのは久々で1993年8月以来で約2年4ヶ月ぶりでその後は上り「北斗星」ばかり乗った様だ。

 

16:29に尾久からの回送1列車が近付く時間が来るとバック運転となる推進運転でゆっくり上野駅13番線ホームに据え付けられた。自分は機関車確認するため、10号車付近で待機していたのだが、先頭には北斗星ヘッドマークが凛々しい田端運転所のEF81-86号機でサイドビューに流れ星がデザインされた星ガマだ。機関車確認を終えて売店で缶ビールを購入して今回自分が予約した1人用B個室が連結されているオールソロの5号車(オハネ25-552)に乗り込み、指定の個室に乗り込むと発車5分前である。16:50に定刻発車すると早速缶ビールで乾杯する。

 

車掌の訪問も終わり、上野駅で購入した駅弁を取り出して缶ビールの肴とするが、今日は朝飯も昼飯も食べる時間がなくて固形物は高崎から上野まで乗った新幹線の車内販売で買ったサンドイッチだけである(駅弁は売り切れ)ため、お腹はペコペコで上野駅でチキン弁当と牛肉弁当(何れも750円)の2個を購入したくらいだった。車内放送では今夜の「北斗星1号」の指定券が、全て売切れで個室への変更は扱えないとの事だが、隣の4号車オールB2はこれから乗って来るのか定かではないけど半分くらい空いている。大宮駅(17:15-16)に停車すると1列車はおよそ1時間弱で宇都宮(18:11-12)に停車。

 

北斗星1号」は宇都宮駅で纏まった乗客が乗り、5号車のオールソロも4号車のオールデュエットも埋った感じて特に4号車はツアーの乗車があった様である。直流⇒交流への電源切替(DC1.5kv⇒AC20kv/50Hz)デットセクションがある黒磯駅を18:48に定時通過すると車窓も夕景から日没を過ぎて夜行列車らしくなってきた(因みに当日の栃木県の日没時間は18:46である)。車窓は真っ暗で景色は判別しないけど長いアンダートラスで有名な黒川橋梁(豊坂~白坂)を渡るのを音で判別可能なので栃木県から福島県へ入ったのは分かった。

 

郡山駅(19:34-35)に到着すると先頭の牽引機でも郡山運転所のA4仕業と仙台運転区A201仕業の乗務員(運転士)交代中であろうが今日の郡山駅侵入時から停車まで全くショックを感じず、制動操作で緻密な段階ユルメを実行しているのだろうが、アッパレな運転だった。まだパブタイム営業まで3時間もあるけど昨夜から今日の寝不足というツケは残ったままなので福島到着前だけど、早めに仮眠する事にした。明日は5:17到着の森駅下車なので目覚まし時計を5時に合わせてから寝たけどパブタイムどころか目が、覚めたら北海道だった。

 

以降は就寝時間中の停車駅と発着時刻、福島(20:08-10)・仙台(21:11-13)・一ノ関(22:06-07)・盛岡(23:30-32)・青森運転停車(2:02-11)・函館(4:24-32)。函館駅を発車した頃に目が覚めて北斗星ヘッドマークを取り付けたED75-1が停まっていたので1号機が牽引した可能性は高い。本日の函館市内・日の出時刻は4:36なので車窓は明るく朝のイメージなんだけど洗面・歯磨きにトイレと下車準備をしていたら七飯~大沼~大沼公園~赤井川で早朝の霧がかかった小沼と大沼の湖畔を走り、駒ケ岳を越えると5号車5番個室を出て森駅(5:17-17)で下車した。

 

急いで改札を出るとK君が待機してたので6分後に来る「トワイライトエクスプレス」を森~桂川の内浦湾と駒ケ岳を入れて、22分後に来る「北斗星3号」を石倉~落部で撮影して「北斗星5号」は礼文~豊浦の藪漕ぎ俯瞰で撮影して、「エルム」は有珠~長和の手前に海を入れて撮影。午後は西胆振の非電化貨物でDD51牽引を貨物を狙って翌日から深名線のロケーションがいい場所でキハ53を追っかけ倒した。

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★