夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

快速 ミッドナイト(ドリームカー)

1994年3月26日(土曜日)、快速「ムーンライト」から普通列車と快速「海峡」を乗り継いで18:49に函館駅へ到着した我々2名は路面電車谷地頭温泉まで行って軽く浴びてから函館駅にほど近い、松風町の寿司屋で寿司をつまみながら一献して函館の味覚を楽しんで23時少し前、駅に向かった。 翌日の青春18きっぷ・日付を入れてもらい、改札を抜けて5番線ホームへ行くとカーペットカーの場所取り(カーペットカーは号車の指定はあるけど寝る位置は自由で早い者勝ちになっている)と季節連結されてる自由席へ並ぶ行列が出来ていた。 盛岡駅から来た特急「はつかり21号」が22:59に到着すると「ミッドナイト」を待つ乗客も更に増えた。

 

発車25分位前に快速「ミッドナイト」(3981D)となる編成が、入線して今日は所定編成以外にお座敷列車の摩周とサロマ(何れもキロ29)が、増結2号車と増結3号車として編成に組まれており、自由席も含めると堂々7両編成で入線。 さっそく3号車のキハ27-501のドリームカーに乗り込んで発車を待つ。 快速「ミッドナイト」に乗るのは約6年ぶりで懐かしい。 灰色系の色をしたリクライングシートに深く腰をかけてフットレストを裏返し、靴を脱いだ足を乗せると気分も上々で一泊300円也とは思えない座席夜行でS氏も満足そうな顔をしている。

 

函館駅を23:30、定時発車した快速「ミッドナイト」は一連の車内放送が終わるとすぐに減光されて非常灯以外は全部消えて真っ暗になるけどこれくらい暗い方が寝やすいし、起きていても車窓が見やすくて良いと思う。 七飯駅通過から藤城線に入って駒ケ岳脇を走る勾配区間に入るとディーゼルエンジンを吹かす音が聞こえて来る。 当初ドリームカーにするか、カーペットカーにするか、指定券発売前から悩んだけどドリームカーとカーペットカーのメリットとデメリットをS氏に伝えて氏が、選んだのが現在乗っているドリームカーなのでシーズンオフならカーペットカーを希望したいとの事。

 

昨夜の快速「ムーンライト」でも寝不足だったため、すぐに寝てしまったようで以下は停車駅の運転時刻・・・森駅(0:18-1:01)・八雲駅(1:28-29)・長万部駅(1:57-2:50)・東室蘭駅(4:03-38)・苫小牧駅(5:25-27)・千歳駅(5:52-52)・新札幌駅(6:16-16)。 途中、長万部駅東室蘭駅の長時間停車中にトイレ他で起きたけど目が覚めたのは白石駅(6:20-21)入線直前であり、札幌駅到着10分前だった。 大急ぎで下車準備が終わったら列車は6:30、定刻に札幌駅到着済みでラストが慌ただしかった快速「ミッドナイト」の旅だった。


この後は小樽駅へ移動して北海道鉄道記念館(現・小樽市総合博物館)へ移動する予定が、快速「ミッドナイト」の3号車談話室で出会った人からリニューアル工事で閉館中と聞
き、予定変更。 ホテル内の喫茶でモーニング珈琲を飲んでからタクシーで二条市場へ移動して、朝8時から営業している食堂で朝から海鮮を食べてお土産を自宅発送してから札幌駅に戻って新千歳空港より、飛行機で帰るS氏を見送りに快速「エアポート116号」に乗車して新千歳空港駅ホームで別れ、自分は札幌駅に戻って旧知の友達と遅い昼食を食べながら夕方まで久々の再会に話が弾んだ。

 

僕たちの世代だと函館~札幌間の夜行列車と言えば山線経由の43・44列車や後の41・42列車、そして海線経由の夜行急行「すずらん」なのだが、300円の投資で元グリーン車シートやカーペットで寝て行けるのは素晴らしいとS氏が評価していたのを思い出す。因みにこの快速「ミットナイト」も2000年12月からキハ183系になり、ドリームシートは廃止になって通常のキハ183系のシートになり、サービスダウンは否めない。その後は季節臨格下げされて2002年12月で完全廃止されてしまったが青春18きっぷで乗れた意義は大きいと思う。

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★