夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

中央線・臨時快速 8421M

1994年3月19日(土曜日)、乗車日・前日の1994年3月18日(火曜日)の深夜23時に新宿駅7番線ホームで日付が変わり、すぐに発車する臨時夜行快速・8421Mの松本行きを待っていた。 今回は金沢から大糸線に入るDD16牽引、サワ座(12系和式客車)の撮影で青春18きっぷ期間なのと1993年12月で廃止になった中央線・普通夜行1521M(前身の421Mや441Mに425レも含む)が、消えてからの臨時快速とはいえ、中央線・鈍行夜行復活なので列車移動に決めた。 さてこの8421Mの使用車両や編成両数については鉄道ダイヤ情報・春の臨時列車一覧表には記述ががないため、裏の手で運転報(通達)にチェックを入れて調べた。

 

分かったのは使用車両が115系・7両編成なのでホームに表記がある場所に荷物を置いて待っていると同行者のN君がやってきた。 僕より1歳年下の34歳で実は同じ勤務先だけど部署が違い、偶々勤務先の社内誌・表紙を一般受けする鉄道写真で飾ったため、鉄ちゃんだけと分かったのである。 そんなN君と話をしてると中央線の夜行に乗るのは久々らしく、学生時代にEF15+貨物撮影や旧型客車(1979年から12系)だった臨時夜行アルプスの返却回送を撮影するのに長野行き鈍行夜行・441Mはよく乗ったと思い出話を聞いていたら23:50に8421Mが入線。 ホームで待っている乗客も臨時列車ゆえ疎らだ。

 

最後尾のクモハ115-317(東トタ)に乗り込むとコンコースまで行って酒類を購入して発車を待たずに乾杯して飲んでいると日付が変わって0:02に新宿を後にする。 定期列車の頃は発車22分前の入線なので臨時格下げ以降、発車12分前の入線とは解せないけど臨時でも走ってくれれば嬉しいもの。 車内は3割弱の着席率で既に都内の学校は今日から1日早い春休みだし、青春18きっぷもあるのに意気が上がらないけどオジサン2人組は鉄道撮影や夜行列車をネタにして呑んで盛り上がっている。 立川(0:33-34)・八王子(0:45-45)と停車しながら手持ちの酒も切れたら高尾(0:52-52)に到着。

 

昔の中央夜行・長野行き441Mの時はハイカーや登山者とか、多くて新宿駅アルプスの広場と言う名前とは遥かに環境の悪い場所に早くから並ばされて発車時刻1時間30分前には441Mへ乗車出来たので乗車してからが、2次会だったと呑み鉄おっさんの昔話は続いた。 1時過ぎにお互いに足を伸ばして寝るが12系や165系などのBOXに比べると115系はやや狭いけど我慢してお互いに就寝。 途中駅の停車時刻・・・大月(1:29-30)・塩山(2:04-05)・甲府(2:26-28)・小淵沢(3:16-20)・茅野(3:44)・上諏訪(3:51-56)・岡谷(4:06-11)・塩尻(4:22-34)。

 

夜中に数回起きたのだが、8421Mは441Mや421Mには無かったモーター音を響かせて走る俊足振りで421Mが新宿0:01→上諏訪5:46、1521M~421Mが新宿0:02→松本6:34なので如何に8421Mの速さが分かる。気が付いたら列車はちょうど塩尻駅に停車中だったのでまだ寝ているN君を起こしてから下車準備していると臨時快速「8421M」が、4:45に終着松本駅に到着した。 それにしても4:45はいささか到着時間が、早いのでせめて6時くらいまで寝たい気分だったけど流石に寝不足である。 松本駅から南小谷行きと糸魚川行きに乗り継いでそこからタクシーでカーブした鉄橋が眼下に見える俯瞰撮影地まで移動して臨客サワ座他を撮影。


松本駅に戻って駅ビル内の蕎麦屋で日本酒で一献しながら、〆の信州蕎麦を食べて帰路も普通列車と快速電車を乗り継いで酒を呑みながら帰途に就いたが、もう一泊出来ればどこかの温泉旅館でも泊まりたい気分であったが折角のチープな青春18きっぷで節約旅だし、来週も青春18きっぷで北へ旅立つので温泉宿・宿泊は諦めたのであった。
 

        ★★★★★Memories of the night train★★★★★