夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

急行 銀河(25形)上り・B寝台

1994年1月28日(金曜日)、姫路の仕事と大阪の仕事を終えて大阪駅・10番線ホームで急行「銀河」の入線を待ち兼ねていた。大阪の仕事も終わって「最終のぞみ308号」(新大阪21
21:22発→23:52東京着)には余裕で間に合うけど翌日は休みだし、帰路も急行「銀河」に決めて指定券を買いに行くと禁煙車の9号車12番下段で購入。 急行「銀河」大阪駅入線は21:48なので梅田地下街にあるお好み屋で生ビールジョッキ片手に祝杯を軽く上げる。 家族への土産を売店で求めてから冒頭の部分に戻る訳であるが、9号車の「銀河」乗車位置で待っていると21:48に田端運転所のEF65-1052牽引で入線。

 

昨夜乗った下り急行「銀河」はEF65-1118牽引だったけど今日の上り「銀河」は別運用になるのだが、下り「銀河」でA58仕業という運用で大阪に到着すると塚本→宮原操→京都→大阪→塚本→宮原操→塚本→大阪→名古屋→塚本→宮原操→吹田信→梅小路→京都→東京→品川で終わるA58~A60仕業の細かな運用を解してラストは1002レ~回1002レ(出雲2号)で品川に戻る運用で上り「銀河」には繋がらない運用(因みに101レはA58仕業、102レがA54仕業)なのである。田端PF運用東海道スジ運用はA51から始まり、優等列車での運用順番で言えば「出雲1号(A51)」「彗星(A52)」「彗星(A53)」「銀河(A54)」「出雲3号(A56)」「出雲4号(A57)」「銀河(A58)」「出雲2号(A60)」となる。

 

早速行きと同じく9号車から乗り込むと客車が昨夜の下り急行「銀河」と同じオハネフ25-33だった。 早速乗り込んで荷物を寝台に置いて先頭のEF65-1052を見てから酒類とツマミを買って車内に戻ると既に発車時刻でホームに降りて過ごせる12分間はあっという間に終わった。そもそも急行「銀河」という列車は牽引機関車が、大阪の宮原機関区(のちの宮原運転所)持ちだったが、国鉄がJRになる少し前になって田端運転所のEF65PF担当に変わっている。これは吹田機関区のEF65PFがJR化で貨物会社になった事により関西地区のEF65PFが下関運転所に集中集約管理された事によるものである。

 

大阪駅10番線を22:05に発車した列車は淀川橋梁を渡って新大阪駅(23:10-11)に立ち寄ってから、京都駅(23:45-46)に到着すると観光客と出張族を乗せて京都府から滋賀県へと入り、大津駅(22:57-57)を発車してからベッドに入った。 実は上り急行「銀河」に乗るのは1991年12月7日以来でおよそ2年振りとなるが、 「銀河」と言えば20系や14系寝台車の頃が懐かしく、出張で初めて「銀河」に乗った1981年4月23日当時の事を考えながらあれから13年の月日の流れを考えながら寝てしまったようだ。

 

就寝中の停車駅・時刻は米原駅(23:44-50)・名古屋駅(0:55-57)・富士駅(4:23-31)・沼津駅
(4:48-51)・熱海駅(5:08-11)・小田原(5:31-32)。 上り「銀河」に乗ると熱海付近で目が、覚めるのだが二晩続きの夜行列車連泊で疲れていたのか今回は小田原付近で起床した。 よく考えると往復「銀河」2泊での出張は最初で最後だったけど遊びじゃなくて仕事での寝台列車移動は疲れるものだと人並みに思ってしまった(苦笑)。 せめて7時間以上寝れば大丈夫なんて弱気になったけど会社の金で寝台車に乗れるのは"御の字"である。 列車は馬入川を渡る音がすれど外はまだ真っ暗だ。


湘南エリアの中心地でもある茅ヶ崎駅藤沢駅を通過して大きなカーブを曲がると「銀河」は大船駅(6:03-03)に到着して鎌倉市から横浜市に入ると下り急行「銀河」乗車の際にも紹介した清水谷戸隧道(213.7m)を抜けるといよいよ横浜中心部に近付き、ランドマークタワーが見えてくると横浜駅(6:18-19)到着するがまだ夜明け前である。 この先は京浜東北線205系や209系電車を抜きながら走り、品川駅(6:35-35)に寄って一大車両基地が、展開する田町電車区・品川運転所・田端運転所(品川派出)の横を通って終着東京駅8番線ホームに6:43に到着した。

到着時刻が日の出時刻と同じで清々しい朝焼けの空を見上げながら「銀河」の14分前に到
着した1002列車のEF65PFが、自分が乗った102列車の新橋方に連結されて回102列車として発車待機している。 因みに自分が乗った102列車を牽引したEF65-1052はこの後到着する回送1004列車を品川まで回送する運用に就く。 回送102列車を見送って自分も自宅に戻った。

          ★★★★★Memories of the night train★★★★★