夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

急行 能登(489系)

1994年1月21日(金曜日)、上野駅16番線ホームで急行「能登」自由席となる8号車の乗車位
置で入線2時間前より並んでいた。今回は大糸線の非電化区間に入線するDD16又DE10牽引のリゾート14系、サロンカーなにわ、20系、キハ181系の「シュプール白馬」・「シュプール栂池」等の列車を撮影するため、急行「能登」を糸魚川駅まで乗車する事になった。 上野発の定期座席夜行列車では急行「能登」のみとなってしまい、特に年間を通して急行「能登」の乗車率は高く、スキーシーズンは混雑するため、1月上旬~中旬に撮影行きを実行したかったのだが、その時期は撮り鉄には外せない*1成田臨・*2高尾臨があるため、致し方ない。

 

急行「能登」は信越線経由になってから14系では何回も乗ったけど1993年で489系になってからは今回初になる489系急行「能登」乗車だ。 一緒に糸魚川からK車に便乗する撮影仲間のN君と合流すると「能登」入線60分前なのに自由席を待つ行列はかなり長く伸びて、スキー客が目立つ程度。 急行「能登」は1号車~3号車は指定席で4号車はグリーン車、先頭5号車~9号車が自由席で6号車は半車が、ラウンジ&コンビニエンスカー(非営業)なので、座席数は半分だけどそれを知ってるのか知らないのか、不明だけど6号車の行列も長く伸びていた。因みに禁煙席の自由席は8号車と9号車であるから定員の多い方に並んだのである。

 

23:25に回送電車が入線すると扉が開いて8号車のモハ489-13に乗車して進行・右側の席
を余裕でキープするとホーム売店で冷えたビールを買い込んで早速N君と乾杯していると周囲の席は全て埋って満席になった。 上野駅発着の定期座席夜行は今となってはこの「能登」のみで何かと人気が高いらしい。 特急「白山」用489系は過去に特急「白山」で乗車済みだが、一応フリーストップリクライニングシートだけど作りが簡素なのが難点だ。 23:58に上野を発車すると赤羽(0:11)・大宮(0:26-26)・上尾(0:36)・桶川(0:41-41)・鴻巣(0:49)とホームライナー代わりも務めて熊谷駅(1:03-04)に到着。

 

熊谷くらいで殆どの帰宅サラリーマンを降ろして車内の灯りが減光されると夜行列車らしくなり、8号車もようやく立席が消えて29分で高崎駅(1:33-34)に到着。 明日は5:09到着の糸魚川駅下車なのでフリーストップ・リクライニングシートを倒して就寝する事にする。 以降は就寝時の停車駅と時刻・・・横川(1:58-2:04)・軽井沢(2:21-24)・小諸(2:40-41)・上田(2:53-54)・長野(3:18-21)・妙高高原(3:55-55)・直江津(4:34-39)・能生(4:58)。 途中2回くらいトイレで目が覚めたけど能生発車さえも気が付かなかったのだが、N君が起こしてくれて急いで下車準備をしてから糸魚川(5:09-10)で下車してK君と合流した。

 

*1成田臨・・・国鉄時代から運転していた団体の成田山新勝寺参拝の集約臨で12系や14
系座席車、お座敷列車を使い、成田線我孫子~成田)経由で佐倉機関区のDD51他が牽引したがJRになると佐倉機関区はJR貨物になったため、田端運転所のEF58他が牽引し、休日にEF5861が引くと始発電車前から多くのファンが集まった。

 

*2高尾臨・・・成田臨と同じく国鉄時代から運転していた団体の高尾山・薬王院有喜寺への
参拝目的の集約臨で特に八高線に入線するDD51牽引の高尾臨が、撮り鉄から人気で高崎
第二機関区(JRからは高崎運転所)のDD51が担当してお召列車指定機でもあるDD51-842
が登場する事もあった・・・ 因みに使用客車は*1成田臨と同様である。

          ★★★★★Memories of the night train★★★★★