夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

寝台特急 あけぼの1号

下記本件ブログは2019年12月で消滅する弊yahooブログで2016年8月に紹介した内容を加筆修正して本ブログに再掲載となりますのでご承知願います(ブログ移行失敗による一部のブログ記事救済策)。特に印象に残った懐かしく、想い出深い夜行列車レポートを不定期で掲載しています。

 

1986年4月25日(金)、いよいよ1986年のゴールデンウィークである・・・勤務先のカレンダーによれば4/29~5/5の7連休だが、4月28日に年次休暇を投入すると10連休になる。指定券手配もあるので1ヶ月以上も前から上司に相談して早々と取得許可を貰っており、往復の指定券とレール&ドライブをいつも世話になっている東京駅旅行センターへ申し込んでおいた。僕にとっては2年振りの北海道旅行になるが、久々の長旅であるけど4/25は定時退勤して帰宅後、シャワーを浴びて着替えてから嫁と上野駅15番線ホームを目指した。

寝台特急「あけぼの1号」の入線を待っていると発車25分前の20:25に回送1001レが、推進運転で15番線に入線。自分たちは9号車なので据付を待っていると、一番先頭で推進運転を待っていたら所定より2両短い9両編成の季節減車とは驚きである。隣りが電気機関車なので自分的には好都合で運転停車でドアが開かない福島駅や山形駅でEF71(ED78)やED75の機関車番号を確認するのが容易だからだ。さて9号車に乗車して席に荷物を置いてから、電気機関車(EF65-1015)の前で記念撮影したりして過ごし、最後に売店で冷えた飲み物を買い求めてから車内に戻ると発車時間である。


20:50に定刻で寝台特急「あけぼの1号」は上野駅を離れると久々の寝台列車旅(1985年7月の「出雲1号・4号」以来約10ヶ月振り)なので嬉しい気分100%なのだ。 今回乗車したオハネフ24-9は1975年春に東京駅でまだ24系24形だった寝台特急「富士」で目撃しており、11年ぶりの再会だ。車掌の検札を終えてから夕飯にするが僕は上野駅のグッズ売り場シグナルで購入した富山駅の源ますのすし、嫁はコンコース売店で買った日食の旅の幸でお互いに食べ比べながら楽しみビールで乾杯♪。

 

途中大宮(21:15-15)、宇都宮(22:16-18)と停車するも乗車数は増えずに、9号車は3割未満満の乗車率で金曜日夜発とはいえ、ゴールデンウィーク前だからこの数値なのだろうかか? 季節減車した意味が今さらになって理解出来た訳である。 やがて「あけぼの1号」は架線の電源切り換えが、ある黒磯駅(22:58-23:04)に停車して、6分停車で牽引機の機関車を交換する。 眠そうな嫁には車内で待っててもらい、自分だけ機関車付替えを見に行くとEF65-1015が切り離されて、ED75-707が連結。 嫁が眠そうな顔をして来たけど全然興味がないようだった。

 

黒磯駅を定時で発車すると嫁は先に寝たけど、自分はまだこの先に機関車交換を控えているので9号車の車掌室横の展望エリアで前に繋がっているED75-707の動きを楽しむ。 栃木県と福島県の県境に当る黒川橋梁を渡ると陸奥路へ入り、やがて福島駅(0:32-43)に到着。黒磯から福島まで牽引した福島機関区のED75-707が離れて、同じく福島機関区のEF71重連(10+12)が24系に連結されるとまもなく発車である。自分は寝台に戻り、着替えてから寝具を敷いてベッドへ横になって板谷峠を体感するがいつの間にか、まどろんで寝てしまったようである。

 

目が覚めると秋田手前で秋田からは下段寝台がヒル区間なるため、寝台利用は終了。
使い終えた寝具やリネンを誰も来なかった上段寝台に上げていると隣の下段寝台のカーテンが開き、同じように寝具・リネンを上段に撤収した。 作業が終ると秋田駅(6:00-08)
に到着したので8分停車を生かしてホーム売店を眺めて、駅弁販売の様子を伺うと秋田小町弁当と牛めしの2品が売られていた。 自分が爆睡してた時に山形駅から連結されたED75-745の姿を確認して車内に戻ると、嫁はキオスクで買った秋田銘菓「金萬」にご満悦でした。

 

秋田駅を定時に発車したがヒルネ利用はいないようでどうやら端っこの9号車までは来ない様でなによりである(結局終点青森まで1ボックス妻と貸切状態でした)。 八郎潟(6:35)、森岳(6:49)、東能代(7:01-01)、二ツ井(7:17)、鷹ノ巣(7:31)と停車しながら、いよいよ朝食の駅弁が待っている大館(7:48-50)に到着。 「あけぼの1号」は2分停車するから予約はしなくてもよかったのだが、一番端っこ9号車である事を考慮して予約しておいた。 早速、代金を払って鶏めしを受け取ってから席に戻ってからすぐに頂く・・・弁当の蓋を取ると湯気が出そうなくらいに温かく、嫁と脇目も振らずに一気に食べ終えたが、美味しくて満足感100%である。

寝台特急「あけぼの1号」は時刻どおりの運行で碇ヶ関(8:12)や大鰐「現大鰐温泉」(8:21)に停まり、弘前駅(8:32-33)を発車すると車掌が、青函連絡船の乗船名簿を配りにきた。早速、乗船名簿を記入してから降りる準備をしていると青森到着前の車内放送から乗換に続き、函館方面の連絡は第一乗船口から10:15出航の青函連絡船25便との事で、車内放送が終わる頃には青森駅が、見えて定刻時刻の9:06に4番線ホームに到着した。9号車は一番前なので青森駅桟橋への移動には都合が良く、第一乗船口を目指して歩いた。

本日の青函航路25便は大雪丸で函館からは14:30発の特急「北斗5号」に乗り継いで北へ向かった。

              ★★★★★Memories of the night train★★★★★  

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