夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

普通 からまつ「423列車」(旧客)

このブログ記事は1976年~1977年に乗車した夜行列車レポート手記をWindow98のXLS入力したHDDが、パソコンデーター復旧で当時のExcelデーターが甦ってそれを元にしたおよそ42~43年前の乗車記ですので時刻や番線などに相違があったらご了承ください。

 

1977年8月30日(木曜日)、小樽駅で僕らは21:16発の普通夜行「からまつ」の入線を待っていた。尤も「からまつ」の列車名称が、付くのはB寝台車だけであって普通車の自由席を利用する僕らは423列車だが、時刻表の表記や駅の放送で「からまつ」という名称を使用してるから便乗して、普通「からまつ」と言う名前で呼ばせてもらってるだけである。普通「からまつ」は小樽駅のホームへ20:50に入線して、やはり長距離客を優先しているようだが、自分達は6号車のスハフ44-17に乗り込む。 「からまつ」は1~2号車がB寝台で3~6号車が座席車の自由席だが、早めにM君と編成チェックを済ます。

ED76-519+⑥スハフ44+⑤スハ45+④スハ45+③スハフ44+②スハネ16+①スハネ16+スユニ16+マニ36で滝川からDD51牽引に変わる。北海道に唯一1両のみ存在する岩見沢第二機関区のED75-501は急行運用には入らないのか今宵もED76-500だった(残念)。 発車10分前くらいから仕事帰りの勤め人も増えて「からまつ」はそこそこの乗車率で、小樽駅を21:16に発車した。なにせ各駅停車だから1部の駅を除いて各駅に停まるから全ての駅名と時刻を書いたらそれだけで一杯になるため、1部の駅は割愛させてもらう。 小樽築港(21:23)・手稲(21:47)・琴似(21:54)に停車して札幌(22:02-20)に到着。

 

札幌では18分停車するが、ここでも仕事帰りや一杯飲んで帰る乗客が多くて北海道旅行
の夜行列車は相席は無かったけど札幌駅では1BOXを4人で座って少々窮屈だけど致し方ない。 どうせ滝川駅までには殆ど降りてしまうだろうと希望的推測で高を括っていると普通「からまつ」が、急行「大雪5号」の5分後を追って札幌を発車すると苗穂(22:24)・厚別(22:35)・野幌(22:46)・江別(22:52)と停車して16分停車の岩見沢駅に停車すると6号車は3割が下車して多少楽になった。 ホームでM君と煙草を吸いながらこの状態が、十勝方面まで続いたら地獄だろうなとお互いに顔を見ながら苦笑いして客車に戻った。

 

岩見沢を発車した「からまつ」は美唄(23:59)・奈井江(0:06)・砂川(0:18)と停車しながら少しずつ帰宅利用客を降ろして滝川(0:26-36)に到着すると帰宅組はほぼ全員下車して車内は閑散となった。 滝川では機関車の交換があるのでホームに降りて見に行くとED76-519が外されて釧路機関区のDD51-523が、連結されると発車準備完了である。 ブザーが鳴るとややショックを受けて「からまつ」は釧路へ向けて出発したが、車内は1ボックスに1~2程度の乗車率で照明は減光されてやっと夜行列車らしくなった。 赤平(0:56)・芦別(1:20)・野花南(1:33)と停車して滝里湖に沈んだ滝里駅は通過。


そして富良野(1:59-2:33)で小休止、M君は滝川発車早々に寝てるけど自分も眠いため、富良野発車前に就寝・・・以下は主な駅の時刻。 山部(3:02)・金山(3:23)・落合(3:56)・新得(4:26-42)・芽室(5:19)・帯広(5:38-48)・幕別(6:05)・池田(6:19-31)・ 豊頃(6:51)・浦幌(7:16)・厚内(7:51)・直別(8:01)。 直別~音別で目が覚めると朝8時をまわり、とっくに朝になってたけど今日もいい天気で車内は高校に通う高校生で混雑している。 尺別(8:08)を発車すると進行方向右手に太平洋と砂浜が見えて音別川を渡ると音別駅(8:15-16)に到着。 高校があるのか、大量の高校生が下車して車内は静かになった。

 

尺別を発車すると再び、海岸の波打ち際を走るとやや海から離れると馬主来沼と湿原の中を走り、白糠(8:38-43)に到着。 白糠では滝川行き旧客の普通422レと交換するのに5分停して庶路(8:55)・大楽毛(9:09)・新富士(9:25)に停車すると9:30に終着の釧路に到着。道内の夜行列車で12時間以上の走行時間は長かったけど釧路駅到着の朝が、遅いから遅い時間帯に寝ても遅くまで寝ていられるのが嬉しい。自分達は釧路10:15発の釧網本線634レ(勿論旧客)で5時間弱の旅に出かけた。

                              ★★★★★Memories of the night train★★★★★