夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

夜行列車から見た好きな車窓1

下記本件ブログは2019年12月で消滅する弊yahooブログで2015年10月に紹介した内容を加筆修正して本ブログに再掲載となりますのでご承知願います(ブログ移行失敗)。

 

1975年から2019年現在で様々な夜行列車に乗って来た。 この44年間で北は稚内から南は西鹿児島(現鹿児島中央駅)まで夜行列車で降り立ち、さらにその駅からも夜行列車に乗ってきましたが、今回は夜行列車から見えた風景で自分が、素敵だと思えた車窓シーンを紹介します。 本当ならランキング的にやれば面白いのだけど、ベスト5位以下は集計するのに時間を要し、順位を決める己との葛藤が予想されるため、今回は北海道編という事で、なるべく北から紹介してゆく。なお、夜行列車から見た好きな車窓の続編は2から5まで続投でアップします。

 

【★宗谷本線 抜海~南稚内★】 
下り「利尻」に乗ると、終着稚内直前に進行方向左側の窓から見える景色だ。 熊笹だらけの丘陵が続き、日本海が近付いて来ると遠くにポッカリ浮かんで見えるのが、利尻岳です。 利尻富士とも呼ばれて、見た目は富士山と同じ円錐形の山ですが日本百名山にも選ばれている由緒ある最北の山。特急列車だとアッという間に通過しますが、一番利尻岳が見える場所に木を薄く切った案内板に「利尻富士・標高1721m」と縦書きで書いてある。 下り急行「利尻」に乗って南稚内方面へ行く時は必ず車窓から探すので下り急行「利尻」の儀式みたいなものと思っている。 しかしスッキリ見える日は余り多くなく、こればかりは運なのでしょうか? 旧客時代から14系時代、はたまたキハ400系など、車両の形式は変わり、夜行「利尻」も廃止になったけど、ここから見る風景は変わらないのでしょうね。因みに急行宗谷(キハ56・14系)、急行礼文(キハ54-500)で乗ると日中は徐行してくれました。

 

【★石北本線 呼人~網走★】
こちらは期間限定ですけど、4月中旬~下旬頃、下り夜行急行「大雪」に乗ると呼人~網走間で見えて来ます。 1983年の4月末、道内の急行夜行が旧客から、14系500番台に変わって間もないころ、自分は急行「大雪5号」に乗って何気なく外を見ていたら網走到着直前にミズバショウの群生を見てしまったのだ。場所は呼人駅を出て、車窓左手に網走湖が見えて来ると、車窓右手にミズバショウ群生が見える。列車の車窓から見える群生は規模的には小さいけど、予想もしてなかったので感激したけど時期的に遅く、花はショボかったが、自分には充分だった。

 

【★根室本線 音別~古瀬★】
下り急行「まりも3号」だと朝5:30頃の通過だと記憶してますが、音別駅を通過して暫く海沿いを走り、国道38号線をオーバークロスすると馬主来沼(パシクル沼)と周囲の湿原がその場所です。手前に湿原と奥に馬主来沼、更にその奥には太平洋が見えて、如何にも北海道らしい風景である。自分が始めて見た時は朝霧みたいなのがうっすらと残ってて、幻想的に見えた夜行列車の風景でした。この手の風景は花咲線・厚岸~糸魚沢(別寒辺牛湿原)でも見れますが夜行列車からの車窓ではないため、話題を戻します。 隣りの尺別~音別もダイナミックな海岸美が見れてよいのですが、キリがないので敢えて外しました。

 

【★函館本線 張碓銭函★】
函館本線の山線では一番海に近い場所を走る張碓銭函は鈍行夜行「43列車」だと7:05ごろ、同じく鈍行夜行の上り「からまつ」だと7:15くらいに通過するので通年車窓から石狩湾の海が見えた。 実際には朝里から銭函まで石狩湾沿いに走るのだが、一番海岸に特徴があり、海に一番近いのでこの区間を紹介する。 因みに張碓駅は1998年7月に通年休止となって、2006年3月廃駅となったが、砂浜の海岸ではなく、石や砂利の海岸で海沿いには漁師の作業場や漁具置場の小屋と海水のきれいな海岸とのギャップがあって、寝惚けた早朝に通過すると列車の終点(小樽or札幌)が、近い事を教えてくれる海岸でもあった。個人的には陸から海に大きく突き出た、恵比寿岩と海岸との風景が好きで、想い出に残っている夜行列車の車窓風景の1シーンである。

 

【★函館本線(藤代線) 七飯~大沼~大沼公園~赤井川★】
函館に到着する上り鈍行夜行の「44列車」、上り急行「すずらん6号」、上り快速「ミッドナイト」はたまた、上野19:03発の北斗星(2015年の臨時北斗星含む)や2015年3月14日以降の下り「カシオペア」で見れるのだが現在でも走ってるカシオペアで説明しよう。 函館を出発して七飯駅を通過すると登り勾配になって6個目?のトンネル(峠下隧道)を出ると進行方向左手に大沼国定公園の小沼が広がり、左手進行方向側には秀峰駒ケ岳が見えて来る。 冬季だと小沼は全面結氷して、その上に雪が積もり、キツネや蝦夷雪ウサギなどの足跡が、残ってたりして北海道らしいけど冬は駒ケ岳の姿が、すっきり見れない確率が高いため、新緑のきれいな5月下旬~6月上旬か紅葉の時期が最高の季節である。


一旦小沼と別れて、大沼公園を通過すると今度は、進行方向右手に大沼と駒ケ岳が見えて、その先には小沼と大沼が繋がっている短い橋を渡るが「せばっと」(アイヌ語で狭い場所)では左手に小沼と白鳥が見れる白鳥台、右手には大沼が見れて、峠下隧道を出たあたりから、この辺までは函館から鉄道で北へ向かうと見れる北海道のハイライトになっている。

 

【★函館本線 大沼~仁山★】
この区間は函館に向かう仁山渡島大野経由の上り夜行列車でしか見れないのだが上り急行「はまなす」と上り寝台特急カシオペア」で目撃する事が可能だった。 因みに函館発、札幌方面行きの下り夜行「43列車(後の41列車)」「すずらん5号」「ミッドナイト」は藤代線経由のため、この区間は通らないので見れなかった。約3年前まで走っていた上り夜行の「カシオペア」「はまなす」で説明すると、大沼駅を通過すると大きいトンネルと短いトンネルの2個のトンネルを出た後に展開するのだが2個目のトンネルを出たら進行方向左手に一瞬だが眼下に函館の夜景が見えるのです。 この辺りは標高86mなのでそんなに高い場所ではないけど、意表をつくように一瞬見れる函館の夜景が素晴らしい。

「夜行列車から見た車窓1」北海道編は5件だけに絞れなくて6件に増やしました。 自分が今までに乗った夜行列車では北海道関連が半数以上におよび、もっと紹介した場所はあったので・・・次は「夜行列車から見た車窓2」東北編をUPします。

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★