夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

カシオペアの詳細レポート2

上野~福島間の前編「カシオペア号の詳細レポート1」はこちらから

https://hokutosei-95.hatenablog.com/entry/2019/09/28/135356


★青森~森★ 2015年春のダイヤ改正からカシオペアの青森以北のダイヤについては定期列車時代の寝台特急北斗星」(1レ)のスジをそのまま継続して運行するために「カシオペア」はAM1:50に青森駅に到着すると、そのまま2時間以上停車(機関車交換や乗務員交代のための停車で乗客はホームに降りれない運転停車です)させて大休止の後、函館へ向けて発車準備。乗車日翌日の2015年7月11日の日の出時刻はAM4:11で、青森停車中に太陽が上がって日の出時刻を過ぎてるから、旅に出ると一番朝寝坊になる家内は1階の寝室で寝かしてあげて、自分だけ眺めのいい2階にあるリビングで津軽線~海峡線~江差線の車窓を早朝というか、未明から1人で楽しむ。

 

4:11青森発車、逆向きに進むが奥羽線と分岐すると、青森運転所や東北新幹線車両基地新函館北斗まで続くであろう新幹線のレールが見えて、瀬辺地駅付近から蟹田駅付近まで進行方向右側に陸奥湾の海が見えるので早起きしないと損かもねぇ。そしていよいよ列車は5:07頃に青函隧道(青函トンネル)に入りますが、前後に大小11個のトンネルがあるため、分からないかと思いますが進入して直ぐに青いライトが、灯っているのが青函トンネルである(青函トンネル内はレールの継ぎ目がないため、ジョイント音がしないのですぐに分かると思う)。因みに青函隧道内の繋ぎ目がない、スーパーロングレールは数kmのロングレールをトンネル内で溶接して、繋げただけなので念のため。

5:26に青函トンネルの一番深い部分を通過して5:46トンネルを出ると北海道上陸だが、
本州とは違う景色の雰囲気を感じてもらえるだろう。木古内より先は進行方向右手に津軽海峡の海、さらに函館湾の海と函館山が見えるけど、一部の個室の窓からは見えないのでデッキ扉の窓から見るとしよう・・・あと少しで函館駅だ。函館で機関車を付替えて進行方向を変えた「カシオペア」はエルムの木、ポプラの木などを見ながら北の大地を走り、線路が上下線が大きく分かれると函館名産姫りんごの木々を見ながら、数個のトンネルを潜ると進行方向左側に大沼国定公園の3個ある湖沼の一つ、小沼と秀峰駒ヶ岳が見えてくる。 


さらに大沼公園駅(7:05)を通過すると右手に大沼と駒ケ岳、そして大沼と小沼が繋がっている月見橋という短い橋を渡りますが、進行方向左側には冬場を除いて大白鳥などが見える事があります。 列車はこの先駒ヶ岳を左右に見ながら走るが、駒ヶ岳は走る場所(見る場所)で形が変わって見えるのが特徴でおもしろい。



★森~東室蘭駒ヶ岳が左右に見えた峠を下り、駅弁の"いかめし"で有名な森駅を発車すると列車の進行右手には内浦湾(別称噴火湾)が近づいてくるがここからの区間カシオペアの旅で一番海が見える区間でもあり、一番海が近づく区間は森(7:27)~野田生(7:43)と礼文(8:44)~大岸(8:47)~豊浦(8:52)~洞爺(8:56)そして伊達紋別(9:11)~稀府(9:19)で各区間・多種多様の海岸美が見れます(カッコ内の時刻は多少の誤差あり)。天気が良いと森~野田生くらいで進行方向右手前方に羊蹄山が、伊達紋別~稀府で進行方向右手後方に駒ケ岳が見える事もありますが天気によって見れない時もある。更にカシオペアは北海道内を札幌に向けて驀進し、有珠(9:02)~伊達紋別(9:11)間で進行方向左手に有珠山(標高:733m)と昭和新山(標高:398m)が見えるだろう。

 

平成の有珠山噴火はまだ記憶に新しいですが時々水蒸気を上げている姿が望めるが、手前に見えるのが有珠山、その奥が昭和新山の順番となる。伊達紋別駅を発車すると進行右手に内浦湾が近づき、一駅先の北舟岡駅は北海道で海から1番近い駅として有名。ホーム直下が、海と表現してもいいくらいに海に近いけど残念ながらカシオペアは通過・・・残念。そしてカシオペア東室蘭に近付く直前の9:26~9:30頃、進行方向右手上空に北海道では一番大きい吊り橋「白鳥大橋」が見えてくるが、気象状態によっては見えない事もあるので要注意、白鳥大橋は晩秋~冬の時期に上りカシオペアから夜景として見るのも美しい。


東室蘭~札幌★ その先は特筆する車窓見所もあまりないのだが10:04~10:06くらいに白老~社台を走行中に進行方向右手に北海道らしい競走馬の牧場「社台ファーム」が見えます。この一帯はサラブレッドの原産地でもあり、車窓から馬が見えたらラッキーかも♪。なお、同区間の左手には樽前山が一番きれいに見えるビューポイントでもある事も付け加えておきます。 カシオペアはこの先、苫小牧・南千歳と停まり、残りの区間はこの先特に見どころがありませんが、上野幌の手前から進行方向右手前方に黒い塔みたいなものが見えますが、野幌森林公園の北海道百年記念塔で北海道開拓100周年を記念して建てられた野幌森林公園のシンボルで長さは100mある。

 

この記念塔が見えてくると札幌駅まで残り約15分の旅で終着札幌駅まであと少しであるが上野~札幌間1200kmもの長距離を所要時間16時間で結んだカシオペアの旅は如何でしたでしょうか? 札幌駅構内に入る高架に進むと長かった(短かったかな?)下りカシオペアの旅も終わりで、ホームに進入する直前に進行左手に大通り公園のテレビ塔や藻岩山が見えてくる・・・長い旅お疲れ様でした、カシオペアは札幌駅に到着です。

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落部野田生噴火湾(内浦湾)沿いを行く、寝台特急カシオペア」(8009レ)

         ★★★★★Memories of the night train★★★★★