夜行列車の想い出

現在ではサンライズ以外廃止になった定期夜行列車だけど過去の夜行列車・想い出乗車レポートと夜行列車に纏わる懐かしい夜行列車ブログです(1975年以降から)

カシオペアの詳細レポート1

ここに書くレポートは2015年7月10日に乗車した、下りカシオペア(8009レ)の乗車記であ
るが、今までに自分が鉄道趣味団体の会報(機関紙)やWEBサイトにも発表してるため
、ご覧になった方もいるかも知れないが今回このブログに発表するため、内容を濃くし
て新ためて書き加えて作成してみた。乗車レポートというより、車窓の見所を書きたく
て纏めた物なので、いつもの「想い出乗車レポート」とはタッチが違うかも知れません。(本ブログ内容は2019年12月で消えるyahooブログ弊記事からの再掲となります)

 

★上野~宇都宮★ 旅は上野駅13番線から始まる。15:35、札幌行きの「カシオペア」は推進運転という、バックで入線して、上野駅に据え付けられるが停車時間はたっぷり45分と長く、飲物を買ったり、列車の写真やデッキや先頭車で記念撮影をしたりしてかなり楽しめる。因みに推進運転は行き止りのホームで機関車を機回し(機関車の付替え)が不能なために機関車が客車を押しながら走るスタイルなのだが、以前は門司港駅高松駅天王寺阪和線ホーム他で見られたが機関車が客車を牽引する列車が大幅に廃止されたため、上野駅でしか見られなくなった。

 

カシオペア号の発車が近付くと、見送り客やギャラリーも増えて特に金曜日発と日曜日発の下りはホームが活気ついて、嬉しくなるが、こういうシーンも3月の廃止で上野駅からは見えなくなるのが寂しい。16:20、いよいよ寝台特急カシオペア」は1214,9km、18時間55分の長い旅の丁場に就いた。大宮駅までは京浜東北線の電車と並走したり、抜き去ったりして走るが、車内検札やカシオペアスイートルームやカシオペアデラックスルームなら、ウェルカムドリンクサービスなどで暫し落ち着かないけど、列車が荒川を渡り、埼玉県に入るとやっと車内時間を楽しむ事が出来るので暫くは車窓を見ながらカシオペアの旅を楽しむ事にしよう。 栗橋~古河で利根川を渡り、野木駅あたりから栃木県に入って、車窓はローカルムードが増えてくる。

 

★宇都宮~福島★ 宇都宮を発車して暫くすると少しずつ田舎の景色に変わり、直流と交流の架線電源のデッドセクション切替がある黒磯駅(18:27)を通過すると更にローカル色が濃くなり、南東北入り口、 福島県白河駅(18:45)を通過する際に進行方向左手に小峰城が見えるけど、通過は一瞬なのでよく目を凝らしてないと分からないかも? 上野駅の発車時刻が早いため、乗車した7月10日では日没が19時くらいで、福島県の矢吹駅くらいまで車窓から見える景色が楽しめた。 郡山駅を発車する頃になると、周囲(車窓)は闇が支配するようになって、いよいよ夜行列車の旅である。気象次第でカシオペアツインの部屋の照明を全て落とすと2階部屋の湾曲窓から星空を楽しむ事が出来る。

 

この先は特に車窓見所はなく、外も真っ暗だけどレール繋ぎ目と車輪が刻むジョイント
音を聞きながら真っ暗の車窓をただ見つめているだけでも非日常的な時間を楽しむ事が出来る。 彼女や奥さんとの旅なら、2人だけの時間を列車内で過ごす事もそう機会はないと思うので想い出作りや北海道旅行で行きたい場所を2人で考えたり、AM11:15に札幌駅へ到着したらランチはどこで食べるかとか、相談するのもいいし、繋ぎ目と車輪が刻むジョイント音を聞きながら真っ暗の車窓をただ見つめているだけでも非日常的な時間を楽しむ事が出来る。 お酒を飲みながらそんな情景に身を委ねていると仕事の嫌な事なんて忘れてしまう。

 

列車はこの先、福島、仙台、一ノ関と停車するが21時30分くらいから3号車のダイニングカーでは予約不要の誰でも利用できるパブタイムもあるので軽く飲んだり、遅めの夕飯やお茶を飲みに行ってもいいが、パブタイムのご利用はお早やめに。すでに寝ている乗客もいるかと思うが深夜帯なので、この続きは翌早朝の青森からスタートしたいと思う。 個室の閉錠に気を付けておやすみなさい。

この続きは「カシオペアの詳細レポート2」へ続きます

https://hokutosei-95.hatenablog.com/entry/2019/09/28/145507

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長万部~静狩間を走る寝台特急カシオペア(8009レ)↑
          ★★★★★Memories of the night train★★★★★